福岡県久留米県土整備事務所が建設を進めている神代(くましろ)橋橋梁上部工工事(2工区)の現場見学会が1日、久留米市北野町の現地で行われた。参加したのは佐賀大理工学部都市工学科の1年生89人。施工を担当するオリエンタル白石の協力で実施し、同社の福岡工場も見学した。学生はPC鋼材を使った緊張の原理やPC橋の製作過程などを学んだ。写真は神代橋の内部を見学する学生たち
佐賀大大学院工学系研究科都市工学専攻の猪八重拓郎准教授ら8人が引率し、2グループに分かれて福岡工場と神代橋を交互に見学した。福岡県大刀洗町の福岡工場では、高原正則工場長のあいさつに続いて、PCとRC、プレテンション方式とポストテンション方式の違いなどを説明した。学生は実際にPC部材とRC部材の上に乗ってPC部材の強度を確認した。
PCの強度を体感する学生たち |
神代橋2工区作業所では、久留米県土整備事務所の宮丸正和地域整備企画監が久留米筑紫野線の整備効果や橋を架け替える目的などを説明した後、張出架設工法によるPC橋の製作過程を紹介した。引き続き、藤木慶博作業所長らが現場を案内した。完成後は見ることができない橋の内部にも入り、送水管や水道管、光ケーブルなどのインフラが整備されている状況を見学した。同作業所の見学者は今回で534人に達し、500人目となった女子学生には記念品が贈られた。神代橋は長さ390.2mのPC5径間連続箱桁橋で、2工区はこのうち長さ193.1mとなり、9月末に竣工する。
学生からは「やじろべえのように張り出したものがどうしてきちんとつながるのか」「工区を分けるのは何故か、もめないのか」といった質問や「橋の内部に入り貴重な体験ができた」などの感想が寄せられた。
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