2016/06/15

【稲城市】第2弾は高さ2mのヤッターワン! 大河原邦男氏作品のまちづくりを加速


 東京都稲城市は、人気アニメ『機動戦士ガンダム』のメカデザインなどで知られるメカニックデザイナー、大河原邦男氏の作品を生かしたまちづくりを加速する。周辺整備が進むJR南武線の南多摩駅(同市大丸)前に、同氏が手掛けたアニメ『ヤッターマン』に登場するロボット「ヤッターワン」のモニュメントを設置する。9日の定例会見で、高橋勝浩市長が明らかにした。市長は「観光発信事業として、大河原氏の作品を市内の随所に広めていこうという事業の一環」と説明し、「2017年3月までに設置したい」との考えを示した。画像:稲城市提供、(c)タツノコプロ・読売テレビ2008

 モニュメントは、高さ約2m。同駅周辺地区事業の一環で、駅北口のバスロータリー東側に、新たに整備する公園内に計画している。モニュメント製作設置委託費は300万円。開会中の市議会定例会に提案の補正予算の中に計上している。市は、予算化後、早ければ7月にも契約を締結し、8月からモニュメント製作に入る予定だ。

周辺整備が進む南多摩駅北口

 また、ロータリーには、大河原氏らのデザインによる市のイメージキャラクター「稲城なしのすけ」の時計台も新設する。時計製作設置委託費150万円も補正予算に盛り込んでいる。
 稲城市は、同市出身・在住という縁から大河原氏の作品を生かしたまちづくりを進めている。モニュメント設置は、4月にJR稲城長沼駅高架下に設置した「ガンダム」と「ザク」に続く第2弾。地域資源を活用した「観光」施策は、高橋市長が掲げる柱の1つ。モニュメントと合わせて観光発信拠点となる「いなぎ発信基地ペアテラス」も同月に開業。市長は、稲城の新しい観光プロモーションの潮流をつくる一環として、「市内のあちこちに大河原氏の作品があり、それを探しながら市内を巡ってもらえるようにしたい」との考えを示し、誘客施策と回遊性を高めるまちづくりを積極的に推進していく。
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