竹中工務店が開発した耐火集成木材「燃エンウッド」が、東京都江東区で建設が進む小・中学校に適用された。燃エンウッドを適用した建物の中でも最大規模となる。教室を木構造にすることで、視覚的な温かみに加え、安らぎや安心感を提供し、快適な教育空間を実現する。画像は「木の回廊」イメージ
燃エンウッドを適用した「江東区立(仮称)第二有明小・中学校新築工事」の規模は、RC・S・SRC・木造5階建て延べ7300㎡。設計は久米設計・竹中工務店設計共同体、施工は竹中工務店で、2018年2月の完成を予定している。
小・中学校をつなぐ交流軸には、木構造と木質化を合わせた「木の回廊」を設け、子どもの交流を誘発する空間づくりを目指す。
燃エンウッドは、純木の「荷重支持部」、モルタルと木で構成された「燃え止まり層」、純木の「燃え代層」の3層で構成される耐火集成木材。柱や梁などの構造部材として使うことができ、火災時には内部の燃焼進行を抑制して荷重支持部を火から守る。これまで、大型商業施設やオフィスビル、教育施設など6件で適用実績があり、14年日本建築学会賞(技術)など複数の賞を受賞している。
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