2016/06/14

【出前講座】とび、型枠、鉄筋、圧接! 高校生150人が専門工事の大切さと楽しさ学ぶ


 関西鉄筋工業協同組合(岩田正吾理事長)と近畿建設躯体工業協同組合(山本正憲理事長)、関西圧接業協同組合(濱野功理事長)は10日、大阪府東大阪市の府立東大阪高等職業技術専門校で合同出前講座を開いた。午前は大阪府立今宮工科高校の3年生89人、午後は大阪市立都島工業高校3年生61人が参加し、専門工事の仕事内容とその楽しさを体感した。写真は鉄筋の組み立て

 とびと鉄筋については、高校生でも取得可能な3級技能士資格の検定モデルを設置。生徒は4班に分かれ、熟練した講師の丁寧な手ほどきを受けながらとび、型枠、鉄筋、圧接の各作業を体験。慣れない手つきでハッカーを使った鉄筋の結束などの作業を楽しんでいた。

とびの作業

 出前講座はそれぞれの組合が学校に出向いていたが、昨年から3組合が連携し、学校側に来てもらう形としている。秋に開催する合同出前講座には、大阪府左官工業組合も加わり、より充実した内容になるという。
 岩田理事長は「出前講座はものづくりの重要性と楽しさを知ってもらうために開いているが、今後は学生の3級試験対策の場ともなり、実技の講習と試験というシステムができることになる。この教育システムをさらに発展させ、いずれは小学生や中学生にも参加できるようにしたい」、山本理事長は「専門工事業には昔の3Kのイメージがあると思うが、われわれは若手技能者の確保・育成のため新3K(給与・休暇・希望)の実現を目指している。参加した生徒にはそういったことも理解してもらいたい」と述べた。
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