ベステラは、京都大学と山口大学、NPO国際レスキューシステム研究機構(神戸市)と、3次元点群データを利用した自律解体ロボットの共同研究契約を結んだ。開発するロボットは、ベステラのプラント解体ノウハウを生かして、原子力発電所の解体などに利用する。京大は3次元点群マップを利用した自律作業技術を、山口大は視覚センサーからの情報と点群データとの比較照合研究を、国際レスキューシステム研究機構は、実験用のプラットフォームを提供する。
ベステラは、レーザースキャナー(LS)を使ってプラントなどの3次元点群データを取得し、複数のデータを合成して3次元のプラント内データを作成する技術を保有している。そのデータから解体のシミュレーションや施工計画を作成する。
共同研究するのは「点群3DMap利用ロボット」で、作成したプラント内のデータをもとに、解体用のロボットがデータと視覚センサーから得られた情報と照合して、自律的に走行や解体作業を行う。
開発するロボットは、人が入れない環境でも、自動的に障害物を回避して作業場所にたどり着き、切断などの解体作業を行って出発地点までに戻るものを目指す。
京大からは大学院工学研究科機械理工学専攻の松野文俊教授が、山口大からは大学院創成科学研究科知能情報工学分野の水上嘉樹教授が参画する。共同研究の契約期間は2017年3月末までで、約3年間の開発期間を予定している。
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