全国クレーン建設業協会神奈川支部(斎藤恒四郎支部長)は、熊本地震への支援対策の一環として、建設労働者緊急育成支援事業を活用した新たな取り組みを展開する。『自分たちの力で熊本城を修復する』をシンボルコンセプトに2015年度から開始した担い手確保事業「かながわクレーン塾」(塾長・内田靖夫神奈川建設重機協同組合理事長)のスキームを使い、同協会熊本支部などの協力を得ながら、震災需要で不足が見込まれる現地の新たな担い手を養成する。
今回の取り組みは、建設業振興基金が厚生労働省から受託した建設労働者緊急育成支援事業、かながわクレーン塾の“熊本地震復興支援版”となる。同塾は15年度からこれまで2期にわたり、クレーンオペレーターを育成してきた。計25人が資格を取得し、約7割が建設業界へ入職するなど、その取り組みに注目が集まっている。
同塾のスキームを活用し、新たに『(仮称)かながわクレーン塾forくまもと~熊本城は、おっどんが直すばい~』を開催する。躯体系についても地元建設業団体などに同様のコンセプトを提供する予定だ。
同塾では、熊本県内ハローワークや福岡県内業者などに募集告知し、参加者を募る。その後、神奈川県や富士教育訓練センター(静岡県富士宮市)などで、建設業界の基礎知識から玉掛け資格取得、大型特殊や移動式クレーンの免許取得、実技や面接の訓練研修などを実施する。
就職活動の入り口、出口の双方は同協会熊本支部や行政機関などに協力を要請する。
募集定員は10-15人、期間は1カ月以内を想定している。9月7日の移動式クレーン運転士学科試験に照準を合わせ、8月中旬から9月中旬の開催を目指している。
今後は同事業に関するノウハウを同協会熊本支部へ提供し、次期以降は「くまもとクレーン塾」独自開催へとつなげる。
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