2015/10/23

【建築】最優秀は「まちのような公民館」の大西麻貴+百田有希/o+h、 多賀町中央公民館設計コンペ


 滋賀県多賀町は22日、中央公民館設計者選定コンペで最優秀作品を一級建築士事務所大西麻貴+百田有希/o+h、次点作品を飯田善彦建築工房の提案に決めた。10月末に基本設計委託契約を結ぶ。

 20日に1次審査を通過した5者で公開プレゼンテーションを実施しており、その冒頭、久保久良町長は「『誰もが気軽に立ち寄り、学ぶことのできる場づくり』を基本的な考えとして、時間をかけ丁寧に議論してきた。また、公民館の建設は多賀の森林資源を循環させるノウハウを築くことにもなる。参加者の皆さんの設計にかける熱い、強い思いを存分に聞かせてほしい」ととあいさつした。
 一級建築士事務所大西麻貴+百田有希/o+hは、土間を中心とした「まちのような公民館」をテーマに、地域の木材を最大限に利用したシンプルで軽やかな構造を提案した。代表者の百田麻貴氏は「ワークショップや広報物を通して、設計・建設のプロセスを町民と共有したい」と説明した。
 飯田善彦建築工房は「集う」「誇る」「創る」を基本理念に、多賀の歴史的風土を反映した公民館を提案した。クロス柱(交差組柱)とジョイント梁による開放的で合理的な木造空間を実現できると強調した。
 そのほか、マウントフジアーキテクツスタジオ一級建築士事務所は「8000人の町の、100年建築」、富永讓・フォルムシステム設計研究所は「『まち』の中庭」、藤本壮介建築設計事務所は、「多賀の自然を五感で感じる中庭」をテーマにした提案を発表した。
 公民館の規模は、木造平屋建て2500㎡を想定。基本設計の委託額の上限は1600万円(税込み)。予定工事費は12億円(同)。
 委託期間は16年2月29日まで。業務場所は同町大字久徳160ほかの敷地1万3190㎡。
 基本設計後、2016年4月から11月に実施設計、17年度の着工、18年度の完成を目指す。
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