ベントレー・システムズは、11月に英国・ロンドンのヒルトン・ロンドン・メトロポールで、カンファレンス「Year in Infrastructure2015(YII2015)」を開催した。YII2015は、世界でインフラストラクチャーの設計、建設、運用の分野をけん引する約700人のユーザーや報道関係者が集まり、プレゼンテーションと対話型のセッションを行うイベント。またその年に、世界のインフラプロジェクトに貢献したユーザーをたたえる「2015 Be Inspired Awards」の表彰式も行われた。ベントレー・システムズは、今回のイベントで同社ロゴの副題をSustainingから「Advancing(前進)」と改めた。次世紀への前進ともとれる同社の戦略を、YII2015を通して紹介する。写真は基調講演するグレッグ・ベントレーCEO。
11月4日、ヒルトン・ロンドン・メトロポールの会議場で、18件のBe Inspired Awards受賞プロジェクトと5件のBe Inspired Special Recognition Awards受賞プロジェクトが表彰された。
選考には、専門家で構成される10グループの第三者審査員団がかかわり、66カ国の組織から応募された360以上のプロジェクトの中から、54組のプロジェクトファイナリストまで絞り込まれ、最終的に18件のBe Inspired Awards受賞プロジェクトが選ばれた。
また、Be Inspired Special Recognition Awards受賞プロジェクトは、最終選考に進出したプロジェクトと、その他の優れたプロジェクトの中から、Be Inspired Awardsの従来のカテゴリーにとどまらない優れた革新性と先見性を備えたプロジェクトが選定された。
CEO(最高経営責任者)のグレッグ・ベントレー氏は、「ことしは当社にとって大きな成果が得られた年だった。わたしや同僚がもっとも誇らしく思っている成果は、ユーザーによって達成された実績そのものだ。当社の目標はインフラ強化だが、達成には、才能とビジョンと熱意を持つ建築家、エンジニア、建設業者、インフラ運用のプロが、当社のテクノロジーをクリエーティブに活用し、効果的な戦略を探究してもらう必要がある。その成果が、Be Inspired Award受賞プロジェクトだ」と述べた。
「2015 Be Inspired Awards」の表彰式 |
今回のBe Inspired Special Recognition Awards受賞者は次のとおり。
〈Be Inspired Special Recognition Awards〉
▽コラボレーションBIMの発展=MorphosisArchitects、Bill&MelindaGatesHall(米国、ニューヨーク州、イサカ)
▽包括的なBIMPlaybookの発展=HatchLtd、Keeyask水力発電所プロジェクト(カナダ、マニトバ州、ネルソン川)
▽建設モデリングの発展=Jacobs、NAGプロジェクト(米国、テキサス州、ベイタウン)
▽運用におけるインフォメーションモビリティの発展=Western Power Distribution「iPad向けEMU」(英国、エクセター
)▽統合プロジェクトの発展=HDR「ユニオン駅~オーククリフ間の路面電車TIGER設計・建設プロジェクト」(米国、テキサス州、ダラス)
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