2015/09/22

【現場見学会】日建連関西・会員が神戸港の大型浚渫工事見学 大建協・都島工高生60人が水処理施設で学ぶ


 日本建設業連合会関西支部の海洋工事技術委員会(井上修委員長)は14日、支部会員を対象とした海洋工事現場見学会を開いた。近畿地方整備局が六甲アイランド地区(神戸市東灘区)沖合で進めている「神戸港六甲アイランド地区航路・泊地(マイナス16m)浚渫工事」の現場を訪れた。施工は五洋建設・あおみ建設・りんかい日産建設JV(1工区)と、東洋建設・若築建設・みらい建設工業JV(2工区)が担当している。

 今回初めて委員会以外の支部会員からも参加を募り、約30人が出席。六甲アイランド内の事務所ビルに集合した一行は工事概要について説明を受けた後、交通船に乗り込んで現場へ移動した。
 同現場は、国際コンテナ戦略港湾に位置付けられた「阪神港」整備の一環で、14日現在2工区あわせて計10隻のグラブ浚渫船が稼働している。
 海上から土運船が土砂を運搬する様子を視察したほか、2工区の浚渫船「讃岐号」(タチバナ工業所有)では浚渫した土砂をグラブバケットで土運船に投入する様子なども見学=写真。参加者は海上交通の要衝である神戸港で、船舶の往来を妨げないよう安全面に細心の注意を払いながら施工を進めているといった説明を受けた。
 2工区とも工期は10月30日までとなっている。

◆「どのような勉強や経験をすれば?」 大建協の現場見学会


 大阪建設業協会は14日、高校生を対象に現場見学会を開いた。府立都島工業高校建築科の2年生約60人が、久本組・日野建設工業JVが施工する今池水みらいセンター水処理施設(大阪府松原市)の現場を見学した=写真。
 冒頭、作業所の山下剛一現場代理人(久本組)が工事概要について、大阪府南部流域下水道事務所今池管理センターの後藤梨紗副主査が同センターの水処理の仕組みについて説明した。その後、2班に分かれて施設内部で水処理の様子や現場の各所を回った。
 見学の後、参加した生徒からは「高校生の間にどのような勉強や経験をすれば役に立つか」「最新技術にはどのようなものがあるか」といった質問が寄せられたほか、高卒1年目の新入社員の仕事ぶりについての紹介もあった。
 今池水みらいセンターは西除川下流域など4322haを対象とする下水処理施設で、同工事では3-2系水処理施設(処理能力日量6万8000m3)の最初沈殿池を築造する。地上高は3m、深さは11m。2013年10月に着工し、16年2月末の完成を目指している。
 工事場所は同市天美西7。
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