2014/12/10

【戦略港湾整備】大深度サンドドレーン船が活躍中! 近畿地整が大阪港現場を公開

近畿地方整備局は8日、国際コンテナ戦略港湾「阪神港」の実現に向けた基盤整備に取り組んでいる大阪港の工事現場を、報道機関向けに公開した。
 大阪港では、神戸港とともにコストやサービス面で国際競争力の高い港湾を実現するため、コンテナ船の大型化に対応した港湾機能の改良、強化が進められている。大阪港の港湾整備を担当する大阪港湾・空港整備事務所の中本隆所長らの案内で乗船、海上から見学した。

 大阪港沖合にある新島地区「2-1区」。大阪港の主航路(マイナス16m)浚渫で発生する土砂を受け入れる新たな処分場を整備する事業が、2013年度からスタートしている。


若築建設などが担当する現場では同社所有の「第二飛竜号」に乗り込み、地盤改良作業の様子を見学した=写真。同船は長さ70m、12連装のケーシング打設が可能な大深度サンドドレーン船。現場では埋立護岸の整備に先立ち、サンドドレーンやサンドコンパクションパイルによる地盤改良を実施、軟弱地盤の克服を図っている。
 またコンテナ船の大型化に対応した国際標準仕様のターミナルを目指す大阪港夢洲コンテナターミナル(大阪市此花区)では、C-12延伸部(岸壁水深16m、長さ250m)の様子も海上から視察した。
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