2014/12/17

【土木デザイン】「集う」がテーマの設計提案競技「景観開花。2014」 最優秀は鈴木さん(工学院大大学院)

「集う」をテーマに実施していた土木デザイン設計提案競技「景観開花。2014」の入賞作品が決まった。最優秀は鈴木翼さん(工学院大大学院)の「地方都市の居場所-駅前に人々が集まってにぎわいをつくる」=写真=。このほか、優秀賞1点と佳作3点、特別協賛企業賞4点が選ばれた。東北大工学部建築・社会環境工学科平野研究室などが主催した。

 景観開花は、土木構造物にデザインの概念を定着させようと04年から始まったアイデアコンペで、東日本大震災以降、「まち」を主軸にとらえたテーマを設定。11回目となる今回からテーマを従来の土木構造物のカテゴリーから「まちについての理想」に一新。人々が集い、まちに活気が創出されるような土木構造物や施設、建物、再整備などを中心に26作品の応募があった。
 審査は、篠原修東大名誉教授(委員長)と五十嵐太郎東北大大学院教授、木下斉エリア・イノベーション・アライアンス代表理事、西村浩ワークヴィジョンズ代表、若林幹夫早大教授の5人が担当した。
 最優秀の「地方都市の居場所」は、浜松市のJR浜松駅前広場の計画。バスロータリーを地下化するとともに、図書館や会議室、イベント広場など人の居場所を創出し、既存の地下通路との結節や地表と地下をシームレスにつなげ、街へと伸びる橋や屋根で覆うことでランドマークとなる場を提示した。

 最優秀以外の入賞作品は、次のとおり(カッコ内は所属、敬称略)。
 〈優秀賞〉
 ▽水槽のあるまち~地場産業のリノベーションによる集いの創出=坂場論士、萩森大佑(法政大大学院)、芳賀徹也、平野綾子、北村亮輔(法政大)。
 〈佳作〉
 ▽チイキノミカタ~はじまりは伝鉄から=馬場睦、大野健太(国士舘大大学院)、熊木健二(小田急ランドフローラ)。
 ▽擁壁に集う~人と景観、再びつながる=藤原優也、門前宏紀、西田裕作、亀田翔太、山村武史、喜田昌子、新居塔治(近畿大大学院)
 〈ドーコン賞〉
 ▽水面に集み重なる場景-歴史的橋梁のリ・デザイン=長谷川昴輝、阿久井康平、植平健、谷本翔平、西村亮介(大阪市立大大学院)、三好章太、幸神はるな、村松陽野木(大阪市立大)。
 〈鹿島建設賞〉
 ▽通りも歩けば花ひらく-東二番丁出ッ木=石澤亮介、恩田幹久、高野季江、矢部優、吉田耕介(東北大)。
 〈東京建設コンサルタント賞〉
 ▽二十四節気七十二候のパノラマ=赤池一仁(早大大学院)
 〈ヨシモトポール賞〉
 ▽ExtendingTree川から集いを線形展開する空間・交通システム=遠山洋輝(芝浦工大大学院)、高崎淳、永井翔悟(芝浦工大)。
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