2014/12/13

【技能五輪】情報ネットワーク施工職種で金メダルの島瀬さん(きんでん) 「攻め」の気持ちでブラジルへ

3度目の挑戦で念願の金メダルに輝いた。1年目は予選落ち、2年目は敢闘賞を獲得したもののメダルには届かず、道のりは順風満帆ではなかった。しかし、それが「練習時も全国大会で競技している気持ちで取り組むようになった」と意識改革につながり、本番でも「挑戦者として『攻め』の気持ちを貫くことができた」とプラスに作用した。

 競技が終了し、結果が発表されるまで「順位の予想はつかなかった」が、自分の名前が呼ばれた時は「みんなも喜んでくれたので本当に嬉しかった」と振り返る。
 大会前の約2カ月間は「朝8時から夜10時ごろまで」という厳しい練習をこなしてきた。全国大会の優勝によって来年8月にブラジルで開催される第43回技能五輪国際大会への出場が決定。練習漬けの日々はまだ続くが、「練習を見続けてくれた指導員には本当に感謝している。国際大会で金メダルを取って恩返しを」と意気込む。
 その指導員のメンバーには第42回国際大会の金メダリスト、宇都宮晋平さんがいる。「目標であり、憧れでもある先輩で、入社時は雲の上の存在だった」という宇都宮さんと常に接し、その助言に耳を傾けてきたことで、同じ“雲”に手をかけている。ブラジルで雲に乗れば、きんでんにとって国際大会2連覇という偉業達成となる。
 2011年3月埼玉県立三郷工業技術高卒。1992年生まれ、22歳。
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