小野組(本社・新潟県胎内市、小野貴史社長)と同県内の農業者が共同出資して設立した「いちごカンパニー」(同社長)は、LED(発光ダイオード)光源を使った閉鎖型植物工場で栽培したイチゴの販売を開始した。既に予約が引きも切らず入荷待ちの状態という。栽培システム(ユニット)についても多数引き合いがあるため、成約した顧客から順次販売していく。写真は専用の宙吊り式パッケージに入った「えちご姫」。
同社では胎内市の廃校となった小学校校舎を利用し、1年半前から新潟県ブランドの「えちご姫」のLED栽培を進めていた。温度や湿度、光量、CO2濃度などを自動制御システムで管理し、LEDを使う閉鎖型植物工場では世界初という、蜂を使った受粉や病害虫発生のコントロールにも成功。最高糖度17度超を実現した。
同社の松田祐樹副社長によると、「今までにない大きさと甘さを両立させるとともに、イチゴ本来の爽やかな香りとジューシーさを実現した」のが特徴。希望小売価格はレギュラーサイズで1個500円。4個入りと12個入りの2セットを販売する。完熟状態で引き渡すため、ネットによる直販(宅配)が基本。実が柔らかな「えちご姫」の輸送対策とブランド化のためにパッケージも専用の宙吊り式を採用している。
蜂が飛び交う栽培室内 |
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