2014/12/05

【働きかた】人脈広げ女性の「将来の姿」考える 九州設備女子会初代会長・近藤さん

11月に発足した九州設備女子会の初代会長に就任した。建築設備技術者協会(JABMEE)が2年前の“建築設備士の日”に設置した設備女子会の発会行事に参加した経験があり、「建設業界は男性ばかりという先入観があったが、多くの女性技術者がいて驚いた。九州にもこういう環境ができればいいと思っていたので、2年越しの夢がかなった」と喜びを語る。

 地方の設備女子会の立ち上げは、近畿支部に次いで2番目となる。17人でのスタートから1カ月足らずで20人を超えた。運営に当たっては、「技術職だけでなく営業職などハードルを低くして、気軽に参加できる会にしたい。年に何回か見学会や懇親会を開き、東京や大阪の交流会にも参加して雰囲気を味わってほしい」と呼び掛ける。
 会の意義には「独身者もいれば家庭を持ち子どものいる女性もいる。いろいろな立場の人がいるので、何かあれば人生の先輩からアドバイスをいただける」と横のつながりの重要性を強調する。「女性は将来の自分の姿が見えにくい。そういうことを考える良い機会になるのではないか。人脈を広げれば、今後の仕事にプラスになる」とも。
 勤務する九電工では、エネルギーソリューション部カスタマー提案グループ空調チームに所属し、主にリニューアル案件の現地調査から技術提案、設計、見積もり、フォローアップまで手掛ける。時間に縛られ、体力勝負という厳しい面もあるが、「顧客から感謝の言葉をいただいた時はうれしい」とほほ笑む。何事にも全力で取り組むことを心掛ける。
 (こんどう・かおるこ) 熊本大大学院自然科学研究科修了。福岡市出身。
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