2015/09/10

【意見交換会】九州地整×建設コンサルの女性技術者 イメージアップ戦略を議論


 九州地方整備局の女性技術職員と建設コンサルタント企業の女性技術者による意見交換会が8日、福岡市の東福第2ビルで開かれた。女性が輝ける建設産業に向けて、取り組むべき課題やイメージアップ戦略について意見を交わした。

 同局による官民の女性技術者意見交換は昨年7月に開いた建設企業に続き、今回で2回目。コンサル企業を対象とし、建設コンサルタンツ協会九州支部、全国測量設計業協会連合会九州地区協議会、全国地質調査業協会連合会九州地質調査業協会の3団体各2人が参加した。整備局からは6人が参加した。
 参加者は、勤務環境などについて情報を共有し、ワークライフバランスの実現に向けて、勤務時間や仕事の質のとらえ方について、相互にアドバイスした。
 イメージアップに向けた取り組みでは「建設業のイメージは土木現場として固定されている。設計や調査など多くの分野で業界が成り立っていることを発信したい」といったコンサルの立場の意見や、「おしゃれな作業着がほしい」という女性ならではの意見が挙がった。
 最後に、進行役を務めた同局の原田佐良子筑後川河川事務所片ノ瀬出張所長は「女性は少数派だ。組織の壁を越えてネットワークを作り、情報共有を図りたい」と呼び掛けた。また、事務局の足立辰夫九州整備局技術調整管理官は「意見を取り入れ、今後の施策に展開したい」と話した。
 九州管内の3団体の女性技術者数(2014年度)は608人で全体の6%を占める。年齢層は30歳以上40歳未満が37%と最も多い。管理技術者の経験者は、単純作業員を除く476人のうち15%の73人となり、このうち九州整備局業務が30人、その他の公共団体が43人。担当技術者は45%の215人が経験を持ち、九州整備局が100人、その他の公共団体が115人となっている。女性技術者の活躍の場を増やそうと、同局では15年度に女性技術者配置型・評価型の試行業務を実施している。
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