2015/05/31

【竹中、竹和会】将来の担い手に! 専門学校・高校生が「アイタワー」作業所を見学、体験

竹中工務店九州支店の協力会社組織・九州竹和会は23日、福岡市東区に建設中の超高層分譲住宅「アイタワー」で専門学校生や高校生を対象にした作業所見学会を開いた。普段入ることができない施工中の建物を見学したほか、左官や型枠大工の作業を体験した。

 九州竹和会と同支店は2014年度から担い手の確保・育成に本格的に取り組んでおり、同様の見学会は今回で2回目。見学会には麻生建築&デザイン専門学校や福岡第一高校など10校から計47人の生徒が参加した。
 冒頭、九州竹和会人材育成員会の榎田博文副委員長は「工事が実際に動いているところを見て、建設業の理解を深めてほしい」、吉田寛史竹中工務店九州支店長は「ものづくりの楽しさと厳しさ、そしてどういう人が働いているのか知ってほしい。将来、皆さんと一緒にものづくりができればうれしい」とあいさつした。
 見学会では、東京オリンピックや震災復興などで建設業が担う社会的な役割や同社がこれまで担当したビッグプロジェクト、建設業の仕組みや竹和会組織などを紹介した。作業所の職長会メンバーの紹介もあり、会長の秦悠樹氏(福岡鉄筋工業)は「作業は大変だが、仲間と力を合わせ一つのものをつくるのは楽しく、誇らしい。毎日充実している」と話した。

現場では、躯体工事が進む35階から室内が完成した3階まで、工事の流れが分かるように順を追って見学した。さまざまな職人の技能によって、「家」に仕上がっていく過程に生徒らは感動していた。
 また、特設会場を設け、左官など6工種の技能を職人が披露し、生徒らは指導を仰ぎながら実際に体験した。
 アイタワーは、西日本鉄道とNIPPO、住友不動産が共同で整備を進め、竹中工務店の設計施工となる。45階建てで高さは149mとなり、完成すれば九州地区で最高層の共同住宅となる。RC造で免震構造を採用、延べ床面積3万7472㎡、住宅285戸。14年1月に着工し現在の進捗率は約60%。PC工法を採用し、工期短縮を図り、完成は16年2月を予定している。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

Related Posts:

  • 【古郡建設】働く人を実際に見て就職意欲アップ! 熊谷工高2年生が現場見学  古郡建設(本社・埼玉県深谷市、古郡栄一社長)は6日、県立熊谷工業高校建築科2年生32人を対象に、熊谷市で施工中の「大麻生ゴルフ場クラブハウスほか改築工事(建築)」の現場見学会を開いた。来年の就職活動に合わせ、現場だけでなく現場監督の仕事内容も紹介した。生徒らは内装工事中の建物内に入り、雰囲気やスケールを体感した。随行した同高の竹田基教諭は「(同社の取り組みを)就職に役立ててほしい」と生徒らに期待を込めた。男子生徒の1人は「高校を卒業した… Read More
  • 【企業発見プログラム】宮城県内企業の魅力を大学生に発信! ユアテックら11社が共同開催  ユアテックは5日、地方創生への取り組み強化の一環として、県内の大学生らに対して、県内企業の事業概要や業務内容などを紹介する「宮城の企業発見プログラム」を宮城県内の企業および大学などと共同で開いた=写真。  同プログラムは、県内の大学生らが働く場としての県内企業の魅力を理解し、県内企業へ就職する比率を向上させることを目的に9日まで開催される。 参加企業はユアテックと、東北電力、アイリスオーヤマ、河北新報社、カメイ、高速、七十七銀行、仙台銀… Read More
  • 【土木学会新潟】高度な施工技術を間近で! 白根水道町ポンプ場・奥胎内ダムで研修会  土木学会関東支部新潟会(美寺寿人会長)は13日、2016年度の研修会を開いた。今回の見学先は工事が佳境を迎えている、新潟市の白根水道町ポンプ場と新潟県胎内市の奥胎内ダム=写真。いずれも高度な施工技術を駆使した現場だけに、参加者はその様子を熱心に写真に収めていた。建設企業、建設コンサルタント、発注機関、大学、高等専門学校などから40人以上が参加した。  最初に訪れたのは、白根水道町ポンプ場建設工事。日本下水道事業団(JS)の発注で、フジタ… Read More
  • 【日建連中国】徳山高専生がシールド工法学ぶ 府中地区揚水管新設工事現場見学会  日本建設業連合会中国支部(木村普支部長)は16日、広島県府中町で工事が進む広島市水道局発注の府中地区揚水管その他新設工事(2次)の現場(施工=錢高組・錦建設JV)に徳山高専土木建築科2年生の生徒36人を招待し現場見学会を開いた。  現場事務所での概要説明では、同支部の岡田和夫事務局長が見学会の趣旨を説明した上で「皆さんが建設業界に就職してくれることを希望している」とあいさつした。続いて現場の内田淳美所長が「業界の将来を担うたくさんの人た… Read More
  • 【日建連東北】高所作業車のブームで上空へ! 多彩な体験大好評の一関遊水地長島水門現場見学会  日本建設業連合会東北支部(竹浪浩支部長)は、東北地方整備局の発注、奥村組の施工で進められている一関遊水地長島水門新設工事(岩手県平泉町)で市民現場見学会を開いた。参加した地元の小学生と保護者ら32人は現場サイドが用意したさまざまな企画を通じて、楽しみながら事業の重要性やものづくりのおもしろさを体感した。  見学会は、普段は入ることができない建設現場を公開することで、建設業に興味を持ってもらうとともに、公共事業への理解を深めてもらおうと実… Read More

0 コメント :

コメントを投稿