2014/03/01

【現場の逸品】三菱重工の遠隔作業ロボ 福島第一で活躍中

福島第一原子力発電所1号機で放射能汚染コンクリートのコアサンプリング作業に活躍している三菱重工業の遠隔作業ロボット「MHI-MEISTeR」。実証試験として専用ノズルによる吸引除染や、研削材の噴射で汚染コンクリートの表面を薄く削り取るブラスト除染を行い、高い作業性が確認された。
 もともとは1999年に茨城県東海村で発生した核燃料加工施設の臨界事故を受け、災害対応用ロボットとして開発された。経済産業省の補助事業として改良され、現場導入となった。アーム先端のツールを交換することで、点検や監視だけでなく、除染やサンプリングの作業にも幅広く対応できるのが特徴だ。
 ロボットは長さ1250mm、幅700mm、高さ1300mm。重量は440㎏。アームにドリルや挟み爪を装着し、深さ約70mm地点のコンクリートコアを遠隔操作で採取した。発電所2号機でもオペレーティングフロアの汚染度調査にも使われる予定だ。時速は2㎞。無線操作の場合、2時間稼働できるという。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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