2014/03/12

【民間復興】地元企業のホテル建設に大臣認定 作業員の宿泊施設にも

国土交通省は11日、岩手県大船渡市で民宿を経営する「海楽荘」が進めている(仮称)大船渡温泉新築工事を、都市再生特別措置法に基づく民間都市再生整備事業計画として大臣認定した。これにより、民間都市開発推進機構の金融支援などが受けられるようになる。東日本大震災の被災地で、地元中小企業による民間復興プロジェクトが大臣認定されたのは初めて。
 この事業では温泉施設を備えたホテルを建設する。港湾などの復興工事の本格化に伴う宿泊施設不足を改善するほか、宴会場や日帰り温泉、産地直売所を併設し、地域住民の憩いの場と新たな観光拠点を創出。地元雇用も生み出す。復興の進捗を側面から支えるとともに、将来に向けて大船渡の魅力を高める。
 建設地はJR大船渡線BRT(バス高速輸送システム)の下船渡駅に近い、同市大船渡町字丸森18-1の一部。このエリアは、市の都市再生整備計画区域に位置付けられている。
 施設規模はS・RC造地下1階地上5階建て塔屋1層延べ4584㎡。約70室の客室を備える。清水建設の施工で2013年10月に着工、ことし6月末の竣工を目指している。
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