統合コンテンツ「ブルーノ」は仕上げの細かな質感まで確認できる |
提供するコンテンツ「VRuno(ブルーノ)」は、3次元設計データを基盤に、仕上げ材などの関連した属性情報を独自に集約した統合モデル。パソコンやタブレット型多機能携帯端末などを介して、空間を疑似体験できるため、建築主にとっては気になる部分をさまざまな角度から検証が可能だ。
市販のVR(バーチャルリアリティ)ソフトでは表現できない仕上げ材の細かな質感まで再現できる。鵜沼誠志東京本店設計部プレゼンテーショングループ長は「ガラスの反射や光の映り込みも表現できており、試行導入の際には建築主からまるで写真を見ているようだとの感想も得ている」と説明する。
既にオフィスビルのプロジェクトに加え、スタジアムや個人邸宅など10件で試行的に導入済み。空間の疑似体験によって、建築主からの要望は数多く挙がり、従来にも増して濃密な合意形成が実現した。同社は実施設計時のコミュニケーションツールとして有償で導入を呼び掛け、14年には5-10件の採用を見込む。
制作費用と納期は建物規模や空間の構成によって異なるが、延べ300㎡の空間規模では2-3週間で納品できるという。BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の導入が進む中で、建築主からは詳細な空間イメージの提供を求められるケースも増えている。同社は合意形成の手段だけでなく、テナント誘致や分譲マンションの販売促進にも活用できると考えている。
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