2014/03/26

【孤児・遺児の家】子どもの村東北、JIA東北の全面支援で着工

完成予想模型
NPOこどもの村東北(理事長・飯沼一宇前石巻赤十字病院長)が仙台市太白区に建設する子どもの村東北のセンターハウスが24日、仙台市太白区茂庭台の現地で鎌内工務店の施工で着工した。日本建築家協会(JIA)東北支部が全面的に支援しており、同支部復興支援委員長の松本純一郎氏がマスター・アーキテクトを務め、センターハウスの設計は針生承一建築研究所が担当した。9月末の完成を目指す。
 子どもの村東北は、世界133カ国で活動しているNGO「SOS子どもの村」の理念に基づき、東日本大震災などによる孤児や遺児など社会的養護を必要とする子どものための施設を整備・運営する。育親(里親)を中心に家庭的養育と医師などの専門チーム、地域の支えによる支援を行う。
 中核となるセンターハウスの規模は、木造平屋建て497㎡。育親と遺児・孤児が暮らす家族の家の設計はSOYsource建築設計事務所と鈴木弘人設計事務所、センケンホームの施工で4月に着工する。5棟のうち3棟はイケアと日本小児科医会、三共不動産の寄付で整備する。残る2棟は寄付金などの事業費にめどが付き次第、2期事業として整備する予定だ。
 建設地は同市太白区茂庭台2-16-2。
鎌入れする松本氏(左)と針生氏

 この日の神事には、飯沼理事長のほか、松本氏や針生承一氏を始めとするJIA東北支部メンバー、鎌内工務店の鎌内新一社長ら関係者約40人が出席。代表者が鍬(くわ)入れした後、神前に玉ぐしをささげ、工事の安全を祈った。
建設通信新聞(見本紙をお送りします!)

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