2014/03/24

【なでしこ倍増へ】ますます求められる女性技能者、支援策促す 日建連

専門部会女性委員と女性オブザーバーによるワーキング
日本建設業連合会(中村満義会長)は20日、「女性技能労働者活用方策」を決定した上で、女性技能労働者数を「5年以内に倍増を目指す」とするアクションプランを作成した。会員会社に対し、女性を主体とした「なでしこ工事チーム」の設置や、女性現場監督の拡充、協力会社に対する女性技能労働者を雇用・育成するための支援などを求める。
 「女性技能者活用方策」は、「女性技能労働者活用専門部会」(座長・能登谷英俊戸田建設東京支店コスト管理センター建築購買部部長)がまとめた中間まとめを、日建連の方策として理事会で正式決定した。
 アクションプランでは、総務省の労働力調査(2012年)で9万人とされている女性技能労働者について、5年以内に「倍増」する目標を設定した上で、活用方策に盛り込んだ取り組み内容のうち、当面会員が専門工事業者、協力会社などと連携して積極的に取り組む事項を提示した。
 現場監督が女性であれば働きやすいという声もあるため、女性現場監督の拡充を求める。女子校や住宅改修など発注者側にニーズがあることが分かった女性の所長や職長などで構成する「なでしこ工事チーム」などの設置も要請する。
 現実的には協力会社が女性を雇用・育成するため、女性技能者を雇用する協力会社に優先発注するといった支援策の実施も会員に促す。
 一般的に女性が建設技能労働者として働けるという認識が薄いことから、技能労働者として女性が活躍できる職種が多数あることなどを積極的にアピールするよう求める。専門部会でのヒアリングなどの結果、特に「トイレ」の改善を強く求める声が多かったことから、女性が安心して使用できるトイレの設置など環境整備に最大限配慮するよう求める。あわせて、時差出勤や帰宅制度などの出産や子育てサポートするための制度の導入も会員に促す。
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