
仙台高地簡裁庁舎(仙台市)で、国内初となる凍結土工法による居ながらの免震レトロフィットが大成建設の施工で進められている。建物を支える地盤は地層にばらつきがあり、薬液が均等に行き渡らないという課題があったため、土木分野で多く適用されている同工法を採用。同社東北支店の町田勲仙台高地簡裁庁舎耐震改修工事作業所長は「当初は雲をつかむような話だった」と振り返るが、発想の転換によって構築した凍土壁は期待以上の効果を発揮し、工事は順調に進捗。既に計画している13本の凍土壁のうち、11本の撤去が完了し、一部エリアでは耐圧盤の構築作業が進んでいる...