2015/02/06

【建築甲子園】全国での健闘称える! 群馬士会が準優勝の桐生工高を表彰

群馬建築士会(田中惠輔会長)は1月28日、前橋市のアニバーサリーコート・ラシーネで理事会を開催し、「第5回高校生の建築甲子園」で準優勝に輝いた桐生工業高校の表彰式を開いた。田中会長は、「群馬県の代表として、全国の都道府県の代表が集う中で準優勝になるのは素晴らしいこと」と話し、監督教員の上石賢一教諭、3年生の木戸桃子さん、木村涼冴さん、鈴木祐太さんに表彰状と記念品が手渡された=写真。

 生徒が提案したのは、桐生市内の「重要伝統的建造物群保存地区」指定区域の買場通りで開かれる「買場紗綾市(かいばさやいち)」の活性化計画。来訪者が地元住民による“紗綾市音頭”を見物しやすくするために、既存の平面駐車場の上部に露天棟を設け、その上を歩行空間とし、沿道に新築する「展示棟」と「本部棟」の2棟の建物とデッキでつなぐことで、新たな回遊空間と露天の出店スペースを創出した。
 テーマは、「『売るのは文化』『遊び心とお祭り気分』」とし、“紗綾市音頭”を見物しやすくなり、パワフルな住民の元気が地域や来訪者に波及する空間を目指し、アイデアをふくらませた。
 建築甲子園の準優秀賞を振り返り、「本当に驚いた」と口をそろえつつ、木戸さんは「内装デザインを興味を持つことができた」、木村さんは「大学で学ぶ設計で生かしたい」、鈴木さんは「仲間と一緒にベストを尽くせた」とそれぞれが手応えを得て、作品づくりが将来に役立つ貴重な経験となった。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

Related Posts:

  • 【インタビュー】富士教育訓練センター建替がついに起工! 才賀清二郎会長に聞く  富士教育訓練センター建て替え工事の起工式が9月16日に行われ、本格着工となった。建設産業の担い手確保と人材育成の文字どおり中心として期待が高まるセンターの現状とこれからについて建設産業専門団体連合会(建専連)はどう見ているのか。さらに、その先の人材の確保と育成についてのビジョンはどう考えているのか。本館と教室棟などの2期工事の見通しや専門工事業の課題、行政側への要望について、センターを運営する全国建設産業教育訓練協会の会長も務める才賀清… Read More
  • 【箱根見守り隊】初の降灰除去訓練! 関係者140人が効率的な作業方法など確認  箱根山の火山活動を受けて会員48社による「箱根見守り隊」を結成した湘南建設業協会(川久保暉勇会長)は2日、神奈川県箱根町で初の降灰除去訓練を実施した。会員や業界、行政機関など関係者約140人が参集した。火山活動が活発化した場合の降灰を想定し、道路清掃車、散水車、除雪車などの重機を使用した疑似降灰の除去作業に取り組んだ。県民や観光客の安全・安心の確保に向けて作業内容を確認し、対応能力を強化した。写真は重機で疑似降灰を除去する様子。  訓練… Read More
  • 【毎日が誇りまみれ!】PR誌、DVD、ポスターも 地域建設業の魅力を発信  秋田県空衛協ら  秋田県空調衛生工事業協会(阿部公雄会長)と仙北建設業協会(佐藤吉博会長)は、県建設部の建設業担い手確保育成支援事業の一環として、それぞれ地元建設業の魅力を伝える地域密着型のガイドブックやDVD、ポスターなどを作成した。現場の第一線で活躍している地元出身若手技術者のインタビューなどが盛り込まれている。両団体は地元の高校や大学、ハローワークなどに配布している。  建設部建設政策課では、建設業労働者の高齢化や若年者の減少による担い手不足を受け… Read More
  • 【CIM】普及目指して国交省、団体、企業が意見交換 当社が主催しました!  日刊建設通信新聞社は7日、東京都中央区のベルサール東京日本橋で、CIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)の普及を目的に国土交通省、関係団体、民間企業による意見交換会を開いた。30組織70人のCIM担当者が一堂に会した。2016年度のCIM導入ガイドライン策定に向け、産学官の連携プロジェクトが進行する中で、ガイドライン策定を機に、CIM対象案件を徐々に増やしていく方針などが明らかになった。  基調講演で、国交省官房技術… Read More
  • 【担い手育成】学校教育と現場のギャップが早期退職に? 新潟建協青年部と高校教員が意見交換  新潟県内の建設系高校の教員と新潟県建設業協会青年部との意見交換会が6日、新潟市内で行われた=写真。学校側からは建設界への就職が順調に進んでいることが紹介される一方、離職問題も取り上げられ、学校でのカリキュラム内容と建設現場の実態がかけ離れていることが早期退職者を生み出す原因ではないかとの指摘があがった。  建設界の人材問題について学校側からの呼び掛けで初めて開催された。県立新潟工業高校など5校から教員19人、青年部は12人が出席。最初に… Read More

0 コメント :

コメントを投稿