東京メトロは、銀座線全駅のリニューアルを進めるため、デザインコンペを実施、下町エリア(浅草~神田間)7駅のデザインを決定した。2015年に順次工事着手し、20年の東京五輪までにバリアフリー化などを含め7駅のリニューアルを完了する。画像は上野駅改札口(浅草方面)。
神田、上野、稲荷町の3駅のデザインコンペで寄せられた複数のアイデアを7駅のデザインに展開。決定したデザインは7駅のリニューアル工事の設計に反映する。
リニューアル工事の設計は浅草駅が交建設計、田原町と稲荷町が久米設計、上野駅がパシフィックコンサルタンツ、上野広小路、末広町、神田をメトロ開発が担当する。
7駅の概要は次のとおり((1)ステーションデザインコンセプト(2)デザイン概要(3)完成予定時期)。
▽上野駅=(1)美術館のある街(2)ホームは復刻版車両(1000系)を始めとした銀座線の歴史にフォーカスしたメイン展示室とし開業時のクラシカルな雰囲気を演出(3)17年。
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浅草駅プラットホーム。寺社のべんがら色が映える |
▽浅草駅=(1)祭りの街(2)寺社周辺の街並みに合わせ、べんがら色をベースとしたダークグレーで、周辺環境に溶け込む色調。改札口などは祭テーマとしたデザイン(3)19年。
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田原町駅プラットホーム。金属の素材感が引き立つ |
▽田原町駅=(1)道具の街(2)道具街としての門前、下町としての「手仕事感」をあわせ持たせるため、金属に織物のような手仕事感のある表情を持たせた(3)17年。
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稲荷町駅プラットホーム。切妻屋根の家並みをイメージ |
▽稲荷町駅=(1)佇む街並み(2)切妻屋根の家並みをイメージしたホーム、温かみのある木調の壁で構成する改札口で歴史の街を表現(3)18年。
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上野広小路駅コンコース。織物の紋様を用いた |
▽上野広小路駅=(1)上品な横丁(2)コンコースは、百貨店・ジュエリー店の魅力的かつきらきら輝く宝飾の「きらびやかさ」、演芸場、呉服店の魅力的な織物の紋様を表現(3)19年。
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末広町駅改札口。ゲート状になっている |
▽末広町駅=(1)電気の街(2)「electric gate」をコンセプトとし、ホームは照明器具による実際の光「実の光」と鏡面仕上に反射する「虚の光」を交錯(3)18年。
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神田駅プラットホーム。柱(鉄鋼框)をガラスで仕上げる |
▽神田駅=(1)昭和のオフィス街(2)新しいものと古いものが混在する神田の「まちなみ感」を表現。ホームは歴史的遺構である鉄鋼框等を照明で演出(3)17年。
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