2015/02/04

【仙台市営地下鉄】東西線レール設置完了! 震災乗り越え12月の開業目指す

仙台市が12月6日の開業を目指して建設を進めている市営地下鉄東西線荒井~八木山動物公園間14.9㎞のレールなどの設置が完了し、2日に同市中心部の大町西公園駅構内でレール締結式が開かれた。

 地下鉄東西線は、2006年に着工。11年の東日本大震災により、一時全工区で工事が中断したものの、発災から約半年後には工事を再開し、整備を進めてきた。
 路線は、市沿岸部の仙台東部道路東インターチェンジ付近の荒井駅から都心部の仙台駅付近を経て、西部の八木山動物公園駅に至る。既存の地下鉄南北線と一体となって市内を十字につなぐ骨格交通軸を形成。安全性と定時性に優れた交通ネットワーク網を構築する。東北初のリニアモーター式を採用しており、長い急勾配の走行を可能としている。
 この日の式典には、奥山恵美子仙台市長、永松健治東北運輸局長、小倉雅彦東鉄工業社長ら関係者約70人が出席した。

奥山恵美子仙台市長
冒頭、奥山市長は「東日本大震災により休工を余儀なくされるなど開業目標の達成は暗い状況にあったが、工事関係者が一丸となって遅れを取り戻し、この日を迎えた」と喜びを語り、「東西線を震災後の経済とまちづくりの発展に生かしていきたい」とあいさつした。
 このあと、代表者14人が紅白に彩られた工具でレールとコンクリートをつなぐ最後のボルトを締めつけて固定。引き続きテープカットが行われ、レール上を確認車が走行すると、出席者から拍手が沸き起こった。
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