2015/02/27

【ガンダム稲城に立つ】4mのガンダムとザクII、16年春公開! 観光発信拠点に


東京都稲城市は、メカデザイナーの第一人者である大河原邦男氏がデザインを手掛けた『機動戦士ガンダム』に登場する大型人型兵器(モビルスーツ)2体のモニュメントを、2015年度に製作する。観光発信拠点整備の一環として、高架化したJR南武線・稲城長沼駅の高架下に設置する。高橋勝浩市長は、「観光発信拠点と合わせて、16年春に公開したい」との考えを示した。“メカデザインのまちINAGI”と、歴史ある特産品を融合した新たなまちづくりを担うガンダムが“ゆかりの地に立つ”ことになる。

 大型モニュメントは、ガンダムと同アニメに登場するシャア専用のモビルスーツ「ザクII」の計2体。高さはともに約4mで計画。「モニュメントの形状は、大河原氏のデザインにより忠実に再現したい」考えだ。具体的な形状などは同氏監修のもと固めていく。設計は、開米プロダクション(同市)が担当している。
 同市の中心で、13年末に連続立体交差事業が完了、高架化した稲城長沼駅付近の高架下に、梨やブドウといった市の特産品などの販売や観光情報発信ブースなどを備えた観光発信拠点とともに整備する。駅周辺では、市施行の土地区画整理事業も進めている。
 高橋市長は、市の知名度向上や、まちの活性化、流入人口の増加に期待を寄せる。
 市は、15年度予算案に、モニュメント製作設置委託費を始め、イラストデザイン、オブジェ製作などに約2600万円を計上。同市の風景に大河原氏の作品が登場するイラストを描き起こしてもらうほか、市の公式イメージキャラクター「稲城なしのすけ」と、同氏の作品による40cm程度のオブジェも製作し、観光発信拠点内などに展示する。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

Related Posts:

  • 【隈研吾】南三陸町志津川地区グランドデザイン 川と海感じる土地の記憶継承【記者コメ付き】 海との接続を考えつくった全体模型 多くの建築家がさまざまな形で被災地の復興支援に取り組んでいる中、宮城県南三陸町が建築家で東大教授の隈研吾氏(隈研吾都市建築設計事務所主宰)に委託していた志津川地区のグランドデザインがまとまり、町民向けの報告会が開かれた。人が住めない災害危険区域内での“にぎわいと交流づくり”という難題に対し、「川と海の自然を感じられるのが志津川の特徴」と親水空間や遊歩道となる防潮堤などさまざまな仕掛けを提示した。【執筆者か… Read More
  • 【Timeライン】虎ノ門ヒルズ、11日開業! 周辺再開発への起爆剤に【記者コメ付き】 「立体道路制度」の採用で建設が実現した 道路上空に建物を建設する画期的な手法「立体道路制度」により建設が実現した超高層タワー「虎ノ門ヒルズ」(東京都施行、環状第二号線新橋・虎ノ門地区第二種市街地再開発事業III街区再開発ビル)が11日に開業する。特定建築者として、創業の地での一大プロジェクトに臨んだ森ビル。その中で森ビル都市開発本部計画統括部施設計画部部長(虎ノ門ヒルズ開発準備室総合調整事業)の大森みどり氏は、事業計画や施設計画プロジ… Read More
  • 【建設論評】早期復旧を遂げた三陸鉄道の抱える課題 東日本大震災で壊滅的な被害を受けた岩手県の三陸鉄道(三鉄)は、北リアス線がことし4月6日、南リアス線が1日前の5日に全線復旧し、震災前と同じ総延長107.7㎞の全線で運転を再開した。3年1カ月ぶりの全線開通は、地域住民の悲願と復興の象徴であるが、人口減少の中で三鉄は厳しい経営と向かい合う。  「復興の象徴」を守ろうと全国各地から支援の輪は広がるが、地方鉄道が抱える「採算性のバランス」の課題を背負っているからだ。三鉄は1984年に第三セクター… Read More
  • 【復興版】被災者が暮らしを選べる再建を 東北工大新井准教授に聞く【記者コメ付き】 新井信幸准教授(東北工業大学大学院工学研究科建築学専攻) 震災から3年2カ月が過ぎ、新たな生活と向き合いつつある被災者が増える一方、制度の矛盾などに翻弄(ほんろう)され、足踏み状態にある被災者も多い。仙台市沿岸部の荒浜と三本塚地区、内陸部のあすと長町応急仮設住宅団地の住民を支援している新井信幸東北工大准教授は「いまの復興は行政主導型で、自由度が低い。被災者への負担も大きく、支援内容にも格差がある」と指摘。その上で、「住民と行政が真に協働し… Read More
  • 【神戸市】「デザイン都市」を標榜! 創造会議特別顧問に安藤忠雄氏 神戸市役所 神戸市は、「デザイン都市・神戸」創造会議を創設した。建築家の安藤忠雄氏を特別顧問に迎え、デザインの視点で神戸が持つブランド力を強化し新たな活力を創出するための施策について議論する。年度末には、まちづくりの提言を盛り込んだ報告書をまとめる予定だ。  議長は齊木崇人神戸芸術工科大学長が務める。アドバイザーはプロダクトデザイナーの喜多俊之氏、佐々木雅幸文化庁文化芸術創造都市振興室長、安田丑作神戸すまいまちづくり公社常務理事が担当する… Read More

0 コメント :

コメントを投稿