2015/02/24

【石坂産業】近隣住民200人と伝統の「落ち葉掃き」 里山再生の環境学習実施

建設系産業廃棄物リサイクル事業を手掛け、循環型社会形成のトップランナー企業として活躍する石坂産業(埼玉県三芳町、石坂典子社長)は22日、武蔵野雑木林の再生に取り組む同社敷地内の花木園で、落ち葉掃きの環境学習イベントを開いた。200人を超える近隣住民、社員や協力会社の家族らが集い、同社がある「三富地域」の農家に受け継がれる伝統行事を通じて里山の自然を楽しんだ。写真は地域の伝統的な「落ち葉集め」方法。

 同社は、地域固有の生態系再生に向けた「里地里山プロジェクト」の一環として、農家の冬の風物詩である落ち葉掃きを地域住民とともに実施している。竹で編んだ大かごに落ち葉を入れ、上から踏み固めた後に転がして運ぶ地域の伝統的な方法を実践。自然の落ち葉に触れる環境学習の場として、子どもたちを中心に活気ある中で作業を進めた。
 集めた落ち葉は、同社が有機農業を行う石坂ファームの堆肥として活用する。落ち葉掃きの終了後、石坂ファームで収穫された小麦やにんじん、里芋、こんにゃくいもなどの食材を使用したすいとんや味噌田楽などがふるまわれた。

石坂社長は、「寒い中ではあるが、楽しんで体験してもらってよかった。次のボランティア活動に向け、多くの人に声を掛け、家族で参加してもらいたい」とあいさつした=写真。地域社会に向けた同社の活動をより多くの人に親しんでもらうことで、産廃廃棄物処理業のイメージ改善につなげる意向だ。
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