国内最大の直径16.1mのシールド機の面盤など前胴部を、お披露目--。国土交通省と東日本、中日本の両高速道路会社は15日、横浜市のIHI横浜工場で製作している、東京外かく環状道路(関越~東名)で大深度地下を掘り進むシールドトンネル機の工場試験を報道機関に公開した=写真。
東京外環(関越~東名)は、東京都練馬区の関越道大泉ジャンクション(JCT)から中央自動車道を経て、東名高速道路の東名JCTを結ぶ約16.2㎞の高速道路。北行、南行の本線トンネル(直径15.8m)2本を、それぞれ大泉、東名両側からシールド機計4機で掘り進め、井の頭通り付近(武蔵野市)の地下で接合させる。国内最大のシールドトンネル工事で、都内で初の大深度地下を利用したプロジェクトとなる。
今回、公開したのは大泉側から掘削するシールド機(直径16.1m、機長約15m、重量約4000t)の前胴部。カッターヘッドには、16本のスポークに、支障物切削用ビット、長寿命化ビットなど計1008個のビットを設置している。後胴部は、JFE鶴見工場で製作している。本線トンネル(南行)大泉南工事は、東日本高速道路関東支社が発注し、清水建設・熊谷組・東急建設・竹中土木・鴻池組JVが施工する。工期は2019年10月まで。シールド機の製作は、IHIとJFEエンジニアリング両社のシールド掘進機事業を統合して設立したジャパントンネルシステムズが担当している。
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