建材販売や外壁工事などを手掛ける富国物産(長野市、林隆夫社長)は、戸建て住宅の外壁として使われるサイディングを、躯体施工後に3次元レーザー距離計で採寸して、プレカットする「FBシステムデジタル」=写真=を開発、実用化した。すべて手作業で行っていた工程を、外壁の計測から図面制作、プレカットまで一貫して行える。これまで1週間程度必要だったサイディング工程が、約半分にまで低減できるという。
従来のサイディング工は、住宅の躯体完成後に、巻き尺を使って建物外壁のサッシや通気口などの開口部を実測して図面を作成、現場で図面どおりに技能者がサイディングを切って壁に貼り付けていた。
同社は、外壁の実測にレーザー測量とCAD・CAMによるプレカットを導入したことで、大幅に全体工程を短縮した。
現場では、開口部などに独自開発したレーザー測点を設置し、1面当たり30分から1時間程度で外壁の実測をミリ単位で行う。作業者は、タブレットPCで測点をクリックして、CAD上に座標を採寸し、プレカット工場にファイルを転送する。データはCADオペレーターが10分程度でプレカットに必要な加工を行い、CAMにより約1時間でサイディングをカットする。
カットされたサイディングは、施工どおりの順番で出荷され、現場では到着した部材を1面当たり2時間で貼り終えるという。
住宅の壁面は、基礎の精度や現場合わせによる施工などが原因で、建築前の図面とは細部で数値が異なるため、躯体完成後に実測することが必要となる。同社外装部の金井敏寛部長は「レーザー計測とCADによるプレカットを組み合わせ、最適なシステムにすることができた」という。
工期面での効率化や施工品質の向上に加え、現場の騒音・粉塵の発生がないこと、加工スペースが不要になることなどもメリットになる。
同社は開発したシステムをさいたま市内で発表する予定で、今後システム自体を建材店や木材プレカット工場などに売り込むことにしている。
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従来のサイディング工は、住宅の躯体完成後に、巻き尺を使って建物外壁のサッシや通気口などの開口部を実測して図面を作成、現場で図面どおりに技能者がサイディングを切って壁に貼り付けていた。
同社は、外壁の実測にレーザー測量とCAD・CAMによるプレカットを導入したことで、大幅に全体工程を短縮した。
現場では、開口部などに独自開発したレーザー測点を設置し、1面当たり30分から1時間程度で外壁の実測をミリ単位で行う。作業者は、タブレットPCで測点をクリックして、CAD上に座標を採寸し、プレカット工場にファイルを転送する。データはCADオペレーターが10分程度でプレカットに必要な加工を行い、CAMにより約1時間でサイディングをカットする。
カットされたサイディングは、施工どおりの順番で出荷され、現場では到着した部材を1面当たり2時間で貼り終えるという。
施工フロー |
工期面での効率化や施工品質の向上に加え、現場の騒音・粉塵の発生がないこと、加工スペースが不要になることなどもメリットになる。
同社は開発したシステムをさいたま市内で発表する予定で、今後システム自体を建材店や木材プレカット工場などに売り込むことにしている。
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