京都府建築士会(衛藤照夫会長)は、4回目となる「京都建築賞」の募集要項を公表した。ことしは特定のテーマに基づく「藤井厚二賞」部門を新設。藤井厚二の建築に向き合う姿勢にふさわしい、意欲あふれる建築作品を募る。応募は2月15日から29日まで同会の同賞事務局で受け付ける。各部門ともに書類審査を通過した10作品以内の中から最優秀賞候補3点を選出し、現地審査により最優秀賞と優秀賞を決める。審査結果を5月に公表し、6月に表彰式を行う。写真は前回の最優秀賞「ザ・リッツ・カールトン・京都」。
藤井厚二(1888-1938)は、1928年に完成した名建築「聴竹居」(大山崎町)の設計者で、日本の気候風土に適した住宅の研究に取り組んだことで知られる。
「藤井厚二賞」部門のテーマは「木」。内外装仕上げに木を利用した計画や、流通・再生にかかわる提案など広く受け付ける。竣工年月日は問わない。応募資格は、作品の設計者で府に在住もしくは在勤であること。
「京都建築賞」部門では、歴史的文脈を踏まえながら高い創造性を有する作品を募集する。対象は2011年1月1日から15年12月31日までに竣工したもの。応募資格は、作品の設計者で同会の正会員であること。応募時に入会する場合は入会金を免除する。
両部門とも府内の完了検査済みの建築作品に限る。規模や用途、新築・改修などの制限は設けない。過去に他の賞を受けた作品も応募できる。
京都建築賞は、同会の創立60周年を迎えた12年に創設。京都市と宇治市が後援している。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら
0 コメント :
コメントを投稿