2016/01/20

【建築甲子園】第6回優勝は徳島科学技術高校! 「空き家を活かす」テーマで四国勢初の快挙


 日本建築士会連合会と都道府県建築士会が主催する「第6回高校生の建築甲子園」で、徳島県立徳島科学技術高等学校が応募総数全国71校、120作品の中から、四国勢初の快挙となる優勝の栄冠に輝いた。

 18日に徳島市の徳島県建設センターで表彰式が開かれ、優勝作品「つながり うまれた ものがたり 二条通りで『ハモトーク』」を製作した同校建築コース3年の井口奨也君、安丸和来君、宮本茉奈さん、岡島汐音さんの4人と指導した教諭に、片山和俊審査委員長(東京芸大名誉教授)から賞状が授与された。
 4人は「アドバイスをしていただいた学校の先生や徳島県建築士会の皆さんに感謝したい」「いままで頑張ってきて良かった」「自分の住む町のことを深く考える機会となった。大学での建築の勉強に生かしていきたい」と優勝の喜びを語った。

受賞の喜びを語る4人

 同校の美馬持仁校長は謝辞の中で「今後は優勝校としての責任が生まれる。教育力をさらに高め、優秀な建築家を育てたい」と述べた。
 今回の建築甲子園は、これまでのメーンテーマ「地域のくらし」を基本としながら、新たに「空き家を活かす」をサブテーマに加えた。優勝作品は、かつて四国の玄関地として栄えた小松島市の市街地「二条通」と地域の特産品「鱧(ハモ)」に着目、空き家を水産研究所として活用し、地域の活性化につなげる斬新なアイデアが高く評価された。
 片山審査委員長は「バランスがとれた内容で、まちの空き家を研究所とするアイデアも素晴らしい」と講評した。
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