2016/01/05

【札幌市電】乗りやすい!使いやすい! 一周8.9㎞のループ化と工夫こらした新設停留場が好評


 オリエンタルコンサルタンツがネイ&パートナーズジャパンと協働してデザイン、設計、工事監理を担当した札幌市中心部を走る路面電車ループ化と3カ所の新設停留場が、2015年12月20日に開業し、乗降客数が順調に伸びている。

 路面電車のループ化(西4丁目~すすきの間一周8.9㎞)は、札幌市が迎える超高齢社会に向けて、人に優しいまちづくりの一環として利用者の利便性の向上を図るとともに、市内の回遊性を高め、札幌駅前通の魅力向上やにぎわいにつなげるため実施し、12月19日にはテープカットや記念乗車などを行う開業記念式典が行われた=写真。
 同社が担当した、新設停留場(狸小路停留場(外回り、内回り)、西4丁目停留場(内回り)は▽SAPPOROの新しい顔となる先進的な構造デザイン=札幌の目抜き通りとしてのにぎわい、多様性、美しさの創出を目指して、スチールのサンドイッチパネル構造によるモノコックで彫塑的なデザイン▽歩道と一体化しスムーズに導かれる形状デザイン=札幌で初めてのサイドリザベーションによる軌道の特徴を生かして、円弧状で滑らかなデザインとし、歩道から停留場にスムーズに導かれる形状▽開放的で透明感のあるデザイン=長さ27mの停留場を両端と歩道側の3つの壁だけで屋根を支持する構造にするとともに、軌道側にある20mの開口部にガラスをはめ込み、開放的で透明感のあるデザイン--が特徴となっている。
 札幌市交通局によると、12月20日から25日の乗客数は平日が3万2315人、日・祝日が2万2380人にのぼり、いずれも想定を大幅に上回り、好調な出だしとなった。
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