2016/01/30

【出前講座】岡工業高校生が一連の作業学ぶ(先生も飛び入り!) 神奈川鉄筋、圧接の両組


 神奈川県鉄筋業協同組合(小田桐健理事長)と神奈川圧接業協同組合(山本忠雄理事長)は26日、県立向の岡工業高校(川崎市多摩区)で初の出前講座を実施した。講師は両組合青年部が担当した。建築科の2年生25人と一部の教諭が飛び入り参加し、鉄筋結束作業と圧接実習を学んだ。教諭は「今後も講習を継続してほしい」と期待を寄せていた。写真は圧接講習の様子。

 若年労働者の入職促進や建設業に対する理解を深めるため、県立工業高校を対象に共催で開催した。鉄筋の実習では、電動カッター・ライパー・曲げハッカーなどの道具や保護具を説明した上で、実際にハッカーを使ってベース筋を組み上げた。圧接実習はパワーポイントを使った圧接業の紹介、実技デモ、圧接機材や圧接手順を説明し、実際に圧接を体験してもらった。終了後は学生たちが圧接した鉄筋の曲げ試験を実施し、自分たちが圧接した鉄筋の出来栄えを確認した。

実際にハッカーを使ってベース筋を組み上げる鉄筋講習

 終了後、小田桐理事長は「1年生の後半であれば建設業を知る良い機会になると先生に言われた。こうした活動を県内工業高校のすべてに広げていきたい」と述べた。山本理事長は「生徒に興味を持ってもらえたと手応えを感じた。一連の流れを理解できたのは良い経験になると思う。今後も活動を継続していきたい」と改めて意を強くした。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

Related Posts:

  • 【建築家vs建築学生】「機」テーマのデザインレビュー2015 最優秀賞は堤昭文さん(日大) 学生の作品をプロの建築家が講評する形式で全国に先駆けてスタートした「デザインレビュー」がことしで20年を迎えた。6、7日に福岡市の九州大学椎木講堂で「機」をテーマにデザインレビュー2015が開かれ、変わらぬ熱い議論が展開された。予選を勝ち抜いた12作品の決勝審査では、最優秀賞に堤昭文さん(日本大学)の「故郷の星憬」=写真=が選ばれた。  主催は同学生実行委員会(久保緩呂子委員長)。日本建築家協会(JIA)九州支部が共催し、総合資格学院(岸隆… Read More
  • 【出前講座】クレーン3台出動! 磯子工高で関東初の実機講習 神奈川建設重機協組ら 神奈川建設重機協同組合(内田靖夫理事長)など2団体は6日、横浜市磯子区の神奈川県立磯子工業高校(棟方克夫校長)で、「2014年度第3回出前授業」を開いた。3台のクレーンを使用し、就職活動を控えた2年生約35人に重機オペレーターが操作方法を直接指導した=写真。実機を使用した出前授業は関東圏初の試みで、同日は建設関係の業界団体や企業などから約10者が見学に訪れていた。  同事業は、厚生労働省の建設労働者確保育成助成事業を活用し、14年度から開始… Read More
  • 【担い手】高校にも“誇り”“頼もしさ”“楽しさ”体感する講座展開 北陸担い手確保・育成協 行政機関と建設産業団体、教育機関が三位一体となって建設業界の人材不足解消に取り組む、「第2回北陸建設界の担い手確保・育成推進協議会」(座長・野田徹北陸地方整備局長)が17日、新潟市中央区の同局で開かれた=写真。会合では新潟、富山、石川各県部会の議論を踏まえ、2015年度から管内の大学、高専、高校で建設系の講座を開設することを確認。参画機関の関連情報を一元化するため、専用ホームページ(HP)も立ち上げ、建設界の魅力を広くかつ的確に伝えていく。… Read More
  • 【大槌第1トンネル】実貫通で大槌高校生にお守り『貫通意志』配る 前田建設 2月25日に実貫通を迎えた東北地方整備局発注の国道45号大槌地区トンネル工事を施工している前田建設工業は、貫通石が入ったお守りを作成し、現場で実貫通に立ち会った大槌高校の生徒らに配布した。  同工事では、延長256mの大槌第1トンネルと、同2043mの同第2トンネルの2本を築造する。このうち、今回実貫通を迎えたのは2014年7月に掘削工事に着手した第1トンネルだ。第2に比べて地山が軟弱なことから通常より早く固まるコンクリートを採用したほか、… Read More
  • 【建築甲子園】優勝は静岡県立科学技術高等学校の「めぐみの巡り」 入選作の展示会も 日本建築士会連合会と都道府県建築士会は、高校生を対象に実施している「建築甲子園」で奨励賞を受賞した作品を紹介する初の展示会を2月28日まで東京都港区の建築会館で開いた=写真。高校生らしい斬新な視点やアイデア、工夫、努力を広くアピールしようという企画。5回目の開催となった今回は、全国69校から107作品の応募があり、41作品が各県(単位建築士会)の代表として士会連合会による全国審査に勝ち上がり、同時に奨励賞に選ばれた。  士会連合会での審査は… Read More

0 コメント :

コメントを投稿