岡山県真庭市は、CLT(直交集成板)普及促進の一環として開催した女性技術者を対象とする「久世駅CLTモデル建築物(仮称)設計コンペ」の審査結果を発表した。最優秀には、ofaに所属する深川礼子さんの作品が選ばれた=写真。優秀作品(次点)には、川島真由美建築デザイン一級建築士事務所(担当・川島真由美さん)が選定され、1次審査を通過した倉森建築設計事務所、大旗連合建築設計、藤川原設計、日建ハウジングシステムを入選作品とした。
同市では、美作(みまさか)ヒノキを始めとする豊かな森林資源に恵まれた集散地という特性を生かし、新しい建築資材として注目されるCLTの普及促進に取り組んでいる。その活動の一環として開催した今回のコンペは、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」の制定を受け、女性の1級、2級建築士を対象に募集した。
コンペには、18者から参加表明があり、1次審査で絞り込まれた6者から提案作品の提出を求めた。審査委員会は、シーラカンスK&Hの工藤和美代表取締役を委員長に学識者や岡山県建築士会、真庭商工会、行政など8人で構成した。
対象施設は、「快適なトイレ」「自転車を利用する観光客にとって利便性の高い施設」「CLT建築のモデルとなる施設」などを条件とするJR久世駅の一角に建つトイレの建て替え。契約後、9月初旬から11月初旬にかけて設計をまとめ、12月中旬の着工、2017年2月末の完成を予定している。
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