日本建築家協会東北支部宮城地域会(JIA宮城、安達揚一地域会長)主催のアーキテクツウイーク2015が4日から3日間、仙台市青葉区のせんだいメディアテークで開かれた。建築関係団体や教育機関などと協働し、建築を軸に広くデザインの観点から市民とともに考え、発信するための多彩なイベントが繰り広げられた。
6日には『JIA BOOK Miyagi』第2弾=写真=の発刊を発表。「ケンチク家のヒトリゴト」をテーマにJIA宮城所属の建築家が、日々考えていることや住まいづくりに取り組む思いなどをつづっており、「これから良質な住まいづくり・まちづくりを行う人たちと、気が合う建築家と出会うきっかけになってほしい」(安達地域会長)という。今後、県内の自治体や住宅相談会、JIA関連のイベントを通じて2000部を配布する予定だ。
安達揚一地域会長と対談する新関謙一郎氏 |
この出版を記念して建築家の新関謙一郎氏(NIIZEKI STUDIO)が「時間の住処」と題して講演した。新関氏は自らの作品を「時を帯び、山や海などの自然に限りなく近い風景となるたたずまいを持つ揺るぎない存在であってほしい」とし、「大地の時間と拮抗できるような建築をつくり続けたい」と語った。
5日にはJIA東北支部と日本建築学会東北支部建築デザイン教育部会(櫻井一弥部会長)が主催する建築学生テクニカルセミナーが行われ、同支部協力会会員企業が第19回JIA東北建築学生賞の入賞4作品を対象に、学生のアイデアを建築として成立させるための技術・材料の情報提供などを行った。
4日は「防潮堤をみんなで考える2015」をテーマに建築家や学識経験者らが復旧事業でつくられている巨大防潮堤のあり方について意見を交わした。
6日には東北工大とJIA宮城の共催による映画『誰もしらない建築のはなし』が上映され、監督で建築家・石山修武氏の娘でもある石山友美氏と福屋粧子東北工大准教授が対談した。
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