2015/04/25

【復興特別版】東北の食材を世界へ! 宮城県らの「東北チーム」がミラノ万博出展

宮城県や東北経済連合会でつくる「東北チーム」は、東日本大震災からの復興を発信するとともに、東北の食材の魅力をPRするため、5月から6カ月開催されるミラノ国際博覧会(ミラノ万博)に出展すると発表した。岩手県や石巻市も参加する。東経連によれば、こうした広域的な連携組織での万博出展は他に例がないという。画像はミラノ万博日本館のレストランスタイル・シアターイメージ。

 チームは「東北×イタリア 食と文化のマリアージュ」をテーマに米や仙台味噌(みそ)など東北の食材を紹介。東北とイタリアの食文化の交流を目指す。
 7月下旬、日本館で料理実演イベントなどを行ったり、東北の地酒を試飲できるコーナーを設置したりする。料理実演ではイタリアのトップシェフが岩手の前沢牛をミルフィーユ風に仕立てた一皿をつくるなど、東北の食材を現地の人の口にも合うようアレンジした食べ方を提案する予定だ。
 若生正博副知事は「震災に際して世界からたくさんの支援をいただいた。博覧会に来場した各国の皆さんに感謝の気持ちを伝えたい」と述べた。東経連の高橋宏明会長は、出展を機に東北の魅力を海外の人にも分かってもらえればと期待を込めた。
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