大成建設は三井三池製作所(東京都中央区、平川幸知社長)と、一軸圧縮強度が100メガパスカルを超える硬岩域を掘削できる大型掘削重機「TM-100」=写真=を共同開発した。80メガパスカル以上の硬岩掘削では従来の掘削機に比べ2倍以上の掘削能力(時間当たりの掘削土量)を発揮する。位置、姿勢計測システムの搭載により、省力化とコストダウンも実現している。早ければ月内にも国内のトンネル工事現場で適用を開始する。
騒音や振動など環境面での配慮から、火薬を使う発破掘削や打撃音を発生させるブレーカー掘削などが採用できない場合、自由断面トンネル掘削機を使って施工するが、通常使用する掘削機は硬岩といわれる50メガパスカルを超えた段階から徐々に掘削能力が低下し、工期の長期化が避けられないのが現状だった。
開発したTM-100は、20年前に米ロビンス社と共同開発した、硬岩掘削機の技術を継承し、機械本体の組立・解体の短期化、設置位置誘導システムや掘削制御システムの強化を図るとともに、三井三池製作所の豊富な鉱山掘削機械の製作技術を投入している。
100メガパスカル超の硬岩を自由な断面形状で掘削可能なほか、位置、姿勢計測システムの搭載により、所定位置に設置するだけで自動運転するため、余掘りを最小限にとどめ、掘削中の省力化とコストダウンが図れる。カッターホイールをディスクカッター型からピック型に交換することで、軟岩域の掘削にも対応する。
2014年の掘削性能試験で100メガパスカルの模擬岩盤を実際に掘削し、1時間当たり15m3の純掘削能力を確認している。
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騒音や振動など環境面での配慮から、火薬を使う発破掘削や打撃音を発生させるブレーカー掘削などが採用できない場合、自由断面トンネル掘削機を使って施工するが、通常使用する掘削機は硬岩といわれる50メガパスカルを超えた段階から徐々に掘削能力が低下し、工期の長期化が避けられないのが現状だった。
開発したTM-100は、20年前に米ロビンス社と共同開発した、硬岩掘削機の技術を継承し、機械本体の組立・解体の短期化、設置位置誘導システムや掘削制御システムの強化を図るとともに、三井三池製作所の豊富な鉱山掘削機械の製作技術を投入している。
TM-100による性能試験の様子 |
2014年の掘削性能試験で100メガパスカルの模擬岩盤を実際に掘削し、1時間当たり15m3の純掘削能力を確認している。
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