2015/04/27

【職業体験】小田原少年院で内装塗り替え指導 仕事の「やりがい」伝える 日塗装神奈川ら

日本塗装工業会神奈川県支部(長谷川秀樹支部長)と神奈川昭和会(大石猪一郎会長)は23日、同支部設立60周年事業として、小田原少年院で「職業体験型塗装ボランティア」を実施した。両団体によるボランティア活動は今回が34回目で、19社から19人が参加し、出院間近の少年院生に施工方法を指導した。全員で力を合わせ、院内にある木造教室の内装をアイボリーベースの色彩に塗り替えた=写真。

 同事業は社会貢献活動の一環として通常は社会福祉施設などへの塗装ボランティアを中心に実施しているが、今回は同支部60周年記念事業として、初の『職業体験型』ボランティアとなった。
 午前と午後の2回に分け、養生作業から始まり、下地処理、下塗り、中塗り、上塗りと塗装工程のすべてを指導した。全国建築塗装技能競技大会で内閣総理大臣賞などを獲得した沼田亮さん(ヌマタ、葉山町)も少年院生に直接指導し、技術の高さを披露するとともに、塗装の難しさや、やりがいを伝えた。
 午前の作業を終え、長谷川支部長は「自分たちの思いを込めてきれいに塗装しよう」と呼び掛けた後、「事故が起きないように現場では身の回りをきれいする。必ず現場を離れるときは片付けよう。塗装に限らず、きれいにすることが大切だ」と仕事に対する姿勢などについて丁寧に説明した。
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