2015/04/16

【働きかた】なでしこ工事チーム初の女性所長! 奥村組九州支店建替工事所所長・阿部由美さん

日本建設業連合会が創設した「なでしこ工事チーム」で全国初の女性所長として、奥村組九州支店社屋・寮新築工事の指揮を執る。チーム名の「八幡ひまわり」には、「北九州市花のひまわりのように、女性が生き生きと働き活躍できる工事所運営を目指す」との思いを込めた。

 高校3年生の時に地元で阪神・淡路大震災を経験したことを契機に、「地震に強い建物をつくりたい」と考え、1999年に女性技術系総合職1期生として入社。技術者としてのモットーを、「女性は腕力が弱く涙もろい面もある一方、男性にはないきめ細やかな目線を設計や施工に生かすことができる」と話す。今後も初心を忘れず、さらなる技術や知識の研さんに努めながら、「お客さまに満足いただける建物をしっかり築いていきたい」と目を輝かせる。
 同工事では、自身初となる工事所長と、なでしこ工事チームのリーダーを兼任する。「不安がないとは言えないが、現社屋敷地内での工事で支援してもらいやすい環境にあるので、安心して業務に打ち込める」と心境を語る。
 さらに、「建設現場は男性の職場というイメージが強い。この工事で女性の活躍を推進し、大勢の方にその状況を見ていただくことで、建設業の魅力向上を図りたい」とも。
 勤続16年だが、産休・育休期間を除けば、実質13年半の勤務となる。2年半前に関西から九州に家族帯同で転勤し、現在は四国で単身勤務する夫と離れて子ども2人と暮らす。子育てとの両立を、「保育園に通う子どものお迎えがあるので、できるだけ残業はしません」と笑顔で結ぶ。
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