世界的な建築家・前川國男が手掛けた青森県弘前市庁舎の改修工事が行われる。市は4月27日、市庁舎改修工事(建築)の一般競争入札を公告した。参加形態は3社JV。参加申請書は12日まで受け付ける。31日に入札する。画像は外観イメージ。
前川が設計した本館(施工=清水建設)は、弘前市の市制70周年を記念して1958年に建てられた。鉄筋コンクリート打ち出しの柱とレンガブロック積みの外壁の重厚感あふれる近代建築で、15年度には国の登録有形文化財になっている。しかし、近年は老朽化が進行しているため、同年度から本館の外部保存工事などを行っている。
今回発注する工事では、耐震性にも問題があることから、その後に建てられ、ともに老朽化の問題を抱えている新館Aおよび同Bをあわせて内装の全面改修などを実施する。
規模は、本館がRC造4階建て延べ5383㎡、新館Aは同造地下1階地上6階建て延べ4490㎡、同Bは同造6階建て延べ1408㎡。工期は2017年9月25日まで。予定価格は5億7963万6000円(税込み)に設定している。
改修設計は前川建築設計事務所が担当した。
工事場所は同市大字上白銀町1-1。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら
0 コメント :
コメントを投稿