東北地方整備局は11日、仙台市青葉区の同局災害対策室で、2016年熊本地震の被災状況確認などのために派遣したTEC-FORCE(テックフォース=緊急災害対策派遣隊)の活動報告会を開いた=写真。
冒頭、川瀧弘之局長は、帰還した約80人の隊員の労をねぎらった上で「現地の生の情報は、現場に行かないと分からない。皆さんが得た貴重な情報を今後の防災活動に役立てていきたい」と語った。
この後、道路や河川・砂防、建築物などの被災状況確認・危険度判定と技術支援に当たった隊員の代表がそれぞれの活動内容を報告した。南阿蘇村の大規模土砂崩壊を調査をした隊員は「(08年の)岩手・宮城内陸地震による大規模斜面崩壊を観測した経験が非常に役立った」と述べた。
また、甲佐町の国道調査に当たった隊員は「町の人たちはテックフォースの存在を知らなかった。自己完結型で行動できるテックフォースの仕組みを自治体に周知することが大事だ」と話した。
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