2016/05/25

【中日本高速道路】大規模更新・修繕工事が開始! 初弾の東名用宗高架橋床版取り替え工事を公開


 中日本高速道路会社は23日、本格的に始まった高速道路リニューアルプロジェクト(大規模更新・大規模修繕事業)の初弾工事となる東名高速道路の用宗高架橋(下り線)床版取り替え(施工=川田建設)の模様を公開した=写真。

 現場公開に先立ち、静岡保全・サービスセンター(静岡市駿河区)で宮池克人社長と石橋善明同センター所長が全体計画を説明。点検結果を踏まえ順次橋梁などの維持修繕を進める考えを示した。
 同事業は、長期間交通を規制し老朽化した橋梁の鉄筋コンクリート床版を、より耐久性の高い床版に取り替えるなど、高速道路の大規模な更新・維持事業を実施する。2015年3月に国の認可を受けた。15年度から15年間で約1兆円規模のリニューアル工事を計画している。
 用宗高架橋(同区用宗1)は橋長252mのうちP7橋脚-A2橋台間72mの床版を取り替える。
 16年度は同橋のほか、7月までに中央自動車道の沢底川橋下り線(長野県辰野町)の床版補強を実施。今秋からは北陸自動車道・滑川IC(インターチェンジ)~魚津IC間、同・今庄IC~武生IC間、中央自動車道・諏訪南IC~諏訪IC間の各1橋の床版取り替えなどを行う予定だ。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

Related Posts:

  • 【現場最前線】深さ69m! 外環東名JCTに大深度トンネル立坑完成、シールド機発進へ  国土交通省関東地方整備局、東日本高速道路関東支社、中日本高速道路東京支社が進める東京外かく環状道路事業の東名ジャンクション(JCT)(仮称)で本線シールド機を発進する、深さ約70mの大深度地下のトンネル立坑工事が完成した。25日、東京都世田谷区の現地で報道関係者を対象とした見学会が開かれた。立坑工事は中日本高速道路東京支社が発注し、施工は清水建設・熊谷組JVが担当する。今後は2015年度中のシールド機組み立てを目指しており、16年度にト… Read More
  • 【復興特別版】室浜トンネル、3カ月で貫通! 県道吉里吉里釜石線は17年度開通予定  震災の津波により避難路が浸水したため、長期間にわたり孤立化した岩手県釜石市室浜地区。この室浜地区から同市片岸地区で国道45号にアクセスする県道吉里吉里釜石線の改良工事の一環として、県が整備を進めている室浜トンネルが待望の貫通を迎え、16日に現地で式典が開かれた。施工はピーエス三菱・近江建設JV。今後、覆工コンクリートや舗装工事などを進め、2016年3月の完成を目指す。写真は、貫通点で万歳三唱する森島修ピーエス三菱東北支店長(右から2人目… Read More
  • 【宮城建協】地域を守る! 東日本豪雨で会員企業153社から1629人が出動  宮城県建設業協会(佐藤博俊会長)は、台風18号などに伴う東日本豪雨災害への初動対応状況をまとめた。それによると、会員企業延べ153社が国と県、市町村との災害協定に基づき、延べ1629人を出動させた。重機はバックホウやダンプトラックなど、延べ819台で対応に当たった。写真は国道48号線の法面崩落対応の様子。  同災害では、県管理河川の渋井川(大崎市)の堤防決壊を始め、11河川21カ所で破堤や氾らんによる被害が発生した。こうした中、同協会会… Read More
  • 【常総市水害】日ごとに変わる、工程表のない作業…地域に根ざす茨城建協の奮闘  関東・東北豪雨に伴い、10日に発生した鬼怒川堤防の決壊・越流などで大きな被害が出た茨城県常総市。国土交通省などの24時間態勢による排水作業などで、宅地や公共施設などの浸水が解消されたものの、その傷跡は大きく、市内各所で泥やゴミの撤去、道路清掃などの作業などが進められている。地域建設業の要として、復旧対応を担う茨城県建設業協会常総支部(新井淳一支部長)会員企業は最前線で奮闘している。写真は常総市三坂町の土砂撤去の様子。  支部長会社である… Read More
  • 【復興特別版】808mの釜石道路・定内トンネル掘削開始! 釜石に活気を取り戻せ  東北地方整備局が、東日本大震災の復興リーディングプロジェクトとして整備を進めている釜石花巻道路「釜石道路」の主要構造物となる定内(さだない)トンネルの掘削が16日、大林組の施工で本格的に始まった。2016年5月の貫通を目指す。  釜石道路は岩手県釜石市甲子町第13地割の(仮称)釜石ジャンクション(JCT)と同第7地割の(仮称)釜石西インターチェンジ(IC)を結ぶ長さ6㎞の自動車専用道路。起点の釜石JCTは復興道路に位置付けられた三陸沿岸… Read More

0 コメント :

コメントを投稿