関東地方整備局八ッ場ダム工事事務所は22日、「春爛漫やんばウオーク」を開催した。このウオーキングイベントは、同ダム本体建設工事の現場を目の前で見て感じ、理解を深めてもらうことが目的の1つ。昨秋に続いて2回目の開催となった。参加した約200人は、新緑美しい景観を体感しながら、「なるほど! やんば資料館」をスタートし、本体建設工事現場、旧国道145号、不動大橋、道の駅八ッ場ふるさと館、川原湯温泉駅を経由して同資料館をゴールとするする約10㎞のコースを楽しんだ。
ダム本体建設工事は掘削工事が4月末で約9割完了した。骨材プラントやコンクリート製造設備などを結ぶ長さ約10㎞のベルトコンベヤーが据え付けられ、コンクリート打設開始(6月予定)に向けた準備が着々と進んでいる。バッチャープラントや骨材調整ビンなどが設置された堤体地点周辺で、事務所スタッフからケーブルクレーンやSP-TOMなど、コンクリトート打設に関する説明を受けた参加者は、そのスケール感に感嘆の声を上げていた。
コンベヤーを横手に歩く参加者にスタッフが時速10㎞程度で骨材が運ばれることを説明し、関心を誘っていた。施工は清水建設・鉄建・IHIインフラシステムJVが担当している。
ゴール時には川原湯温泉協会からきのこ汁がふるまわれるなど、地元の一体感あるイベントで参加者を和ませた。参加者とともにウオーキングした矢崎剛吉八ッ場ダム工事事務所長は「こうしたイベントをきっかけに地域を堪能し、ファン、リピーターになってほしい」と話し、今後とも本体工事現場と地元の観光資源が一体となった地域振興に力を注ぐ考えを示した。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら
0 コメント :
コメントを投稿