2017/01/26

【近代建築ツーリズム】前川國男の建築を観光資源に! 2/1にキックオフイベント@東京文化会館


 わが国近代建築の旗手、前川國男が設計した公的施設を有用な観光資源としてより効果的に生かそうと全国の8自治体が設立した「近代建築ツーリズムネットワーク」(会長・葛西憲之青森県弘前市長)のキックオフイベントが2月1日、前川の代表作の1つである東京都台東区の東京文化会館=写真=で開かれる。

 同ネットワークは、前川が師事した近代建築の巨匠、ル・コルビュジエが設計した国立西洋美術館を含む建築群が世界遺産登録されたのを機に、前川建築にも脚光を当て、これを含む国内の近代建築の観光資源化を促進、需要創造につなげようと、初期から晩年に至る前川建築が数多く現存する弘前市が呼び掛け、東京都と埼玉、神奈川、岡山、熊本の4県、福岡、新潟両市が参加して昨年11月に発足した。
 イベントでは、活動報告やロゴの発表のほか、松隈洋京都工芸繊維大教授の講話がある。開会は午後2時30分。当日は第1回総会も開く。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

Related Posts:

  • 「議場は天守閣」槇事務所が最優秀に/長野市第一庁舎・市民会館基本設計 最優秀案  長野市第一庁舎と長野市民会館建設の基本設計公募型プロポーザルは、資格要件なし、代表企業枠と市内企業枠の設定など独自の工夫が凝らされた。今回、代表企業として槇総合計画事務所が最優秀者に特定された。  プロポーザルでは、技術提案書を出した29者から、槇総合計画事務所、日本設計、環境デザイン研究所、新居千秋都市建築設計、佐藤光彦建築設計事務所の5者が2次審査に進んだ。そして9月25日、JA長野県ビルのアクティーホールで公開プレゼンテーシ… Read More
  • つながりを生む開放された家/佐々木龍郎氏の「小さく住んで大きく暮らす」 佐々木龍郎氏の展示作品『小さく住んで大きく暮らす』が完成した。現代アートの国際展、ヨコハマトリエンナーレ2011の特別連携プログラム『新・港村~小さな未来都市』で建築設計部門の展示作品に選ばれたものだ。佐々木龍郎氏は、この作品で人の活動と一体となって住宅を開放し、「まちのつながり」を生み出そうと試みている。展示作品は主催者のBankART1929が公募した。  『郊外の住宅地』という課題に対し、佐々木氏は「中途半端なサイズの敷地の真ん中に中途半… Read More
  • 海外参加者がSANAAなど訪問/UIA2011 SANAA事務所などに多くの海外参加者が  日本建築士事務所協会連合会と東京都建築士事務所協会は、9月27、29、30日の3日間にわたり、UIA2011建築士事務所ツアーを開いた。ツアーはUIA参加者を対象に、建設会社、組織事務所、アトリエ事務所という日本独特の3形態の建築事務所を巡った。  3日間での参加者は延べ約100人に上り、うち約半分を外国からの参加が占めた。海外参加者は、インド、シンガポールなどのアジアを始め、ハンガリー、スペイン、… Read More
  • 5000㎡以上に国産材義務付け/港区がCO2固定認証制度要綱施行  東京都港区は、区内の延べ5000㎡以上の建物に国産木材利用を義務付ける「港モデル二酸化炭素固定認証制度実施要綱」を施行した。使用量により3段階で評価し、幅広い用途の建物への適用を促すとともに、CO2の吸収を増やす考えだ。要綱は23区内で初となる。  要綱では、延べ5000㎡以上の建物の建築主に対して、確認申請前の段階で国産木材使用計画書の提出を義務付ける。  使用対象は、建物の構造材、内装などを総合的に評価する。3段階の評価基準を設け、1㎡… Read More
  • 前川イズムの継承を要望/京都会館再整備の検討委、京都市 現在の京都会館  京都市が、京都会館(左京区)再整備で委員会の初会合を開いた=写真。建築家の前川國男が設計した日本を代表するモダニズム建築である同会館の建物価値を検証し、建て替えを行う第1ホールの外観デザインを検討する。結果は香山壽夫建築研究所が進める基本設計業務に反映させる。2012年3月に最終案を作成し、外観イメージを確定させる。  委員は京都工芸繊維大工芸科学研究科の石田潤一郎教授、中川理教授、新国立劇場運営財団の伊藤久幸技術部長、衛藤… Read More

0 コメント :

コメントを投稿