神奈川県建築士会(金子修司会長)は10日、川崎市立川崎総合科学高校の始業式で、第7回(2016年)高校生の「建築甲子園」神奈川県大会(予選)で優勝した建設工学科3年生4人に長田喜樹副会長が表彰状と記念品を贈呈した=写真。同作品は、日本建築士会連合会と都道府県建築士会が主催する全国大会に進み、54校(41都道府県)の中で奨励賞に選ばれた。
優勝作品のタイトルは、「Engawa Style Engawa Story」で、楢原杏奈、八重樫楓、高橋真夜、久田未友花さんの女性4人が制作した。担当教員は田村雄志氏が務めた。同校の出場は今回が初めてで、初出場初優勝の快挙を成し遂げた。
長田副会長は表彰後、「住み手の生活ストーリーまで視野に入れた提案はとても新鮮だった」と作品を高く評価し、「神奈川県の建築の世界を一層元気にしてほしい」と今後の活躍に期待を寄せた。
生徒たちは「自分たちでも何をすべきか分からなくなる時があった」「意見が分かれるとまとめるのが難しかった」「人任せになってしまった」と苦労や失敗を振り返った。その一方で、「考え抜いて住み続ける大切さに気付かされた」「建築や人との関わりを学ぶことができた」「将来につながって良かった」と参加した意義や喜びを語った。
田村教諭は、学校の成績に表れない貴重な体験に感謝し、「今後は2年生、1年生にも声を掛けて参加してもらい、全国でも高い評価が得られるようにしたい」と述べた。
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