2017/01/15

【神奈川士会】「建築甲子園」神奈川県大会に初出場初優勝の川崎総合科学高を表彰


 神奈川県建築士会(金子修司会長)は10日、川崎市立川崎総合科学高校の始業式で、第7回(2016年)高校生の「建築甲子園」神奈川県大会(予選)で優勝した建設工学科3年生4人に長田喜樹副会長が表彰状と記念品を贈呈した=写真。同作品は、日本建築士会連合会と都道府県建築士会が主催する全国大会に進み、54校(41都道府県)の中で奨励賞に選ばれた。

 優勝作品のタイトルは、「Engawa Style Engawa Story」で、楢原杏奈、八重樫楓、高橋真夜、久田未友花さんの女性4人が制作した。担当教員は田村雄志氏が務めた。同校の出場は今回が初めてで、初出場初優勝の快挙を成し遂げた。
 長田副会長は表彰後、「住み手の生活ストーリーまで視野に入れた提案はとても新鮮だった」と作品を高く評価し、「神奈川県の建築の世界を一層元気にしてほしい」と今後の活躍に期待を寄せた。
 生徒たちは「自分たちでも何をすべきか分からなくなる時があった」「意見が分かれるとまとめるのが難しかった」「人任せになってしまった」と苦労や失敗を振り返った。その一方で、「考え抜いて住み続ける大切さに気付かされた」「建築や人との関わりを学ぶことができた」「将来につながって良かった」と参加した意義や喜びを語った。
 田村教諭は、学校の成績に表れない貴重な体験に感謝し、「今後は2年生、1年生にも声を掛けて参加してもらい、全国でも高い評価が得られるようにしたい」と述べた。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

Related Posts:

  • 【賃金】日建協が13年交渉の取組み方針決定/賃金向上、一時金昨年以上 日本建設産業職員労働組合協議会は18日、2013年賃金交渉の基本構想を発表した。組合員の生活安定のため、月例賃金の維持・向上と同時に、生活給である一時金の昨年実績以上の水準を目指し、計画的に取り組む方針を打ち出している。学卒年齢22歳総合職の初任給は、引き続き21万円以上を求めていく。統一的な取り組みのスケジュールとして、要求提出日を3月21日、指定回答日は4月4日に設定した。  基本構想では、「一部に明るい見通しがあるものの、厳しい状況… Read More
  • 【創刊!】日建連が学生向け情報誌 「ACe For Students」 日本建設業連合会(中村満義会長)は、学生向けの情報誌『ACe For Students』を創刊した。学生が進路を決める参考として活用できるよう建設業の役割や仕事内容を紹介し、建設業に対する学生の関心を喚起する。年に2回(5月、11月)発行する予定で、全国の土木・建築系学科のある大学に配布する。 創刊号は、現役大学生が土木、建築の各施工現場を訪問して担当者にインタビューした様子を掲載したほか、技術者の座談会で入社の動機や仕事への思い、学生へのア… Read More
  • 【CRE】ハンドブックで不動産管理支援 JFMAに「CRE研究部会」が発足 日本ファシリティマネジメント協会(会長・坂本春夫横浜銀行取締役)に、新たな研究部会「CREマネジメント研究部会」が誕生した。企業が事業のために保有している不動産をCRE(コーポレート・リアルエステート)と呼ぶが、この体系的マネジメント手法を研究するのが狙いだ。部会長に就任した板谷敏正プロパティデータバンク社長は「企業はもっと、自社が保有・賃借している不動産について向き合うべきだ」と強調する。 日本の法人が保有する不動産の総額は、不動産資産全体… Read More
  • 【記者座談会】日建連意見交換会は新土木本部長に注目! A 日本建設業連合会の新会長に、中村満義鹿島社長が就いたけど雰囲気は変わったかな。B 総会で民間工事での適正受注の徹底を決議するなど、就任早々、中村色が出ているなと感じる。野村哲也前会長は、東日本大震災対策や合併、印紙税改善などを腰を据えてこなした。3月上旬には「合併後の積み残した課題をすべてやり遂げて4月からは『巡航速度』での団体運営になる」と日建連幹部がほっとした顔で話していた。そこに設計労務単価の大幅引き上げという強風が吹いた。そういう… Read More
  • 【LED】投光器140台 富山県の新湊大橋に「照明普及賞」 北陸地方整備局伏木富山港港湾事務所と富山県射水市が設置した新湊大橋(臨港道路富山新港東西線)のライトアップ施設=写真=が照明学会の「2012年度照明普及賞」を受賞した。22日に東京都千代田区の学士会館で表彰式が開かれる。 照明施設は、橋梁主塔部と主ケーブル部にLED(発光ダイオード)投光器100台(施工・富山伏木港湾事務所)、東西のアプローチ部に同40台(同射水市)を設置。LED化による省電力、経済性、保守性、環境性が評価されるとともに、新た… Read More

0 コメント :

コメントを投稿