2017/01/16

【赤レンガ建築賞】建築賞は旧道立文書館改修の「北菓楼札幌本館」 地域財産の保全目指す見識評価


 北海道建設部と建築関連5団体は、2016年度の赤レンガ建築賞を発表した。建築賞に「北菓楼札幌本館」=写真、奨励賞に「丘のまち交流館bi・yell(ビエール)」を選んだ。表彰式は31日午後3時から道庁赤れんが庁舎で行う。

 同賞は、地域社会の発展に貢献する創造性豊かな建築物を表彰することで、地域に根ざしたまちづくりを進めることを目的に実施している。
 北菓楼札幌本館は、旧道立文書館を売り場や多目的スペース、カフェが入る店舗に改修。規模はRC一部S造4階建て延べ1351㎡で、竹中工務店が施工したほか、東洋建設工機、三鉱建設の2社が受賞。安藤忠雄建築研究所と竹中工務店が設計を担当した。
 歴史的外観を存置していることや、地域財産の保全を目指した高い見識と、技術的な困難に対する努力が高く評価された。
 奨励賞の丘のまち交流館bi・yell(ビエール)の規模はS一部RC造2階建て延べ1475㎡。民間の既存商業施設だった建物を活用する新しい視点で計画された公共施設で、地域に根ざしたまちづくりへの貢献が評価を受けた。施工は清水組、設計は北海道大工学研究院の小沢丈夫准教授が監修に携わりoffice teo sapporoが担当した。
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