清水建設は14日、障害者スポーツのボランティア養成講座「シミズ ボランティアアカデミー」を関西学院大学西宮上ヶ原キャンパス(兵庫県西宮市)で開催した。同社の社員とその家族38人、同大学の学生ら42人の計80人が参加し、障害者をサポートするためのスキルやパラスポーツの魅力を学んだ。
開講に先立ち、清水建設の浅川玲コーポレート企画室コーポレート・コミュニケーション部部長は「当社では3年前から社会貢献活動として障害者を支援するさまざまな活動に取り組んでおり、その一環として昨年度からボランティアアカデミーを開催している。障害者とパラスポーツを適切に支援できるよう、サポートの仕方だけでなくボランティアの心も学んでほしい」とあいさつした。
講座では、2008年北京パラリンピックに視覚障害者柔道90㎏級の日本代表として出場した初瀬勇輔氏と10年バンクーバーパラリンピックのアイススレッジホッケーで銀メダルを獲得した上原大祐氏が講師を務めた。
はじめに、初瀬氏が「パラスポーツの魅力を知る基礎講座~知れば知るほど面白い!パラスポーツの世界」と題して講演した。初瀬氏は障害者スポーツ大会の実情やパラリンピックのビジョン、見所、楽しみ方を紹介し、「好きな選手や競技を見つけて、ぜひパラスポーツに関わってほしい。20年東京パラリンピックはすばらしい大会になると思うが、ゴールではなく世界を変えるスタートだ。共生社会をつくるきっかけになってほしい」と話した。
その後、参加者は2グループに分かれて体験型実習を受講し、視覚障害者の誘導方法や車いす利用者の介助方法を学んだ。
清水建設は、共生社会の実現に向けて障害者やパラスポーツに広く精通したボランティアを養成するため、同アカデミーを15年11月に開設。今回が4回目で、関西初の開催となった。関西学院大学との共催で、NPO法人STAND(伊藤数子代表理事)が企画した。
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