2017/01/26

【安藤忠雄】『光の教会』の実寸模型も! 9月から国立新美術館で過去最大の作品展を開催


 建築家・安藤忠雄氏の特別展が、9月から東京都港区の国立新美術館で開かれる。同美術館開館10周年記念事業の一環で、200点を超えるプロジェクトを紹介する同氏の作品展として過去最大規模の展覧会となる。代表作の1つ『光の教会』の実寸模型を屋外展示するなどユニークな企画も盛り込まれている。

 1969年に「都市ゲリラ住居」から設計活動をスタート。常に既成概念を打ち破る大胆な作品で新たな世界を開拓してきた安藤氏の建築作品を▽原点としての住宅▽切り取られた自然▽余白の空間▽風景の創造▽記憶の継承--という5つのゾーンに分けて展示する。
 『住吉の長屋』(76年)を始めとする都市型住宅から近年の海外作品まで100点以上の住宅模型や写真を紹介するほか、屋外には実寸で再現された『光の教会』(89年)の礼拝堂が設置され、祈りの場としての安藤建築を体感できる仕組みも。期間中、安藤氏本人によるギャラリートークも予定されている。
 「住宅作品の中には、いままであまり紹介されていないものもあり、興味を引くと思う。安藤忠雄の『これまで』と『現在』、そして『これから』が分かる展覧会になる」(安藤忠雄建築研究所・水谷孝明氏)という。
 『安藤忠雄展-挑戦』は9月27日から12月18日まで開催(火曜日休館)。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

Related Posts:

  • 【大人の社会見学】バックホウを体験操作! 防災への取り組み学ぶ 中部地方整備局は、名古屋市東区の中部技術事務所で一般を対象にした「大人の社会見学会」を開催した。参加者約50人は、地震への整備局の取り組みや災害対策用機械の説明、操作体験などを通して、国土交通省事業への理解を深めた。 大人の社会見学会は、社会資本整備の役割や必要性などで一般市民の理解を得ることが目的。整備局の取り組みなどを説明する「座学」と、現場の取り組みを学ぶ「見学会」を一体にして実施するもので、中部管内では初めての試み。 座学では、DV… Read More
  • 【伊勢神宮】最後のチャンス! 解体される旧正殿を見学 3月末で解体される外宮旧正殿を見学できる最後のチャンス 全日本建築士会(佐藤理会長)は、29、30日に行う伊勢神宮遷宮記念特別参拝・見学会・講演会(日刊建設通信新聞社後援)の参加者を募集している。 これは、先に完成し話題を集めた外宮正殿を特別門内に入って参拝できるほか、この3月末で解体される外宮旧正殿を見学できる最後のチャンス。旧正殿は、支柱1本を残して解体され、20年後の正殿移設まで更地となる。それまでの見納めになることから、今回の特別… Read More
  • 【シンポジウム】ダム力(りょく)を探る! 既設ダム再生がもたらす可能性 NPO法人美し国づくり協会主催のシンポジウム『ダム再生-期待される多彩な機能増強』が25日、東京都文京区の文化シヤッター・BXホールで開かれた=写真。洪水調節や生活、産業用水の供給といったダムの“本業”に加え、近年社会的な要請の高まっている景観・観光やエネルギー分野なども含め、既設ダムの再生がもたらす『ダム力』を検証。約150人が講演に耳を傾けた。 冒頭、美(うま)し国づくり協会の進士五十八理事長は「ダム再生は時宜を得たテーマと言える。シン… Read More
  • 【特別公開】重文「住友活機園」 明治の大邸宅で新緑を愛でる 意匠の完成度と明治後期の大邸宅の姿を今に伝える 住友林業所有の重要文化財「住友活機園」(大津市)が5月23、24の両日に限り、特別公開される。瀬田川のほとりに位置する住友活機園は琵琶湖にほど近い小高い丘の上にあり、洋館や和館など6棟の建物と茶室などの付属施設で構成。庭園には多くの紅葉を配しており、公開時には新緑にあふれた風景が楽しめるという。  近代・住友の基礎を築いた第2代総理事の伊庭貞剛翁が自らの隠居住まいとして建設した。没後は子孫… Read More
  • 【ガチバトル】黒部ダムVs宮ケ瀬ダム! その魅力を語る 土木学会のトークイベント「黒部ダムVs宮ケ瀬ダム-人を惹きつける魅力はどこに-」が24日、東京・四ツ谷の同学会で開催され、年間100万人が訪れる両ダムの人気の理由を分析しながら、他のダムへの展開のヒントを探った。 プレゼンターを務めたのは黒部ダムが吉津洋一関西電力北陸支社長、宮ケ瀬ダムが竹村公太郎日本水フォーラム代表理事。高橋裕東大名誉教授がコーディネーターを務めた。 黒部ダムは高度経済成長期にさしかかる1963年、宮ケ瀬ダムはバブル時代の… Read More

0 コメント :

コメントを投稿