2015/03/21

【東洋建設】14年ぶりに新造船! 自航式多目的作業船、災害時の支援基地にも

東洋建設は、自航式多目的船の建造に着手した。排他的経済水域や遠隔離島に投入する大型船で、3カ月程度の無寄港作業が可能。一方、水深が比較的浅い港湾工事や災害支援基地にも活用できるなど汎用性を高める。2016年9月の就航を予定している。

 同社が大型作業船を建造するのは2001年以来となる。全長90m、全幅27mで、最大積載荷重は3500t。最大吊能力は500tで、起重機作業や浚渫、杭打ち、機械式捨石均し作業などを行う多目的作業船となる。
 強い潮流や強風時にも定点保持できる最新鋭の定点保持機能を持つ一方、昇降格納式のバウスラスター(船体を横方向に動かす動力装置)や着脱式のスパッド(船体を固定する柱)を搭載し、水深が比較的浅い国内の港湾工事にも投入できる。
 900㎡を超える広い積載スペースや定員50人を超える居住区を持ち、「建設作業のみならず海洋域で多目的に利用可能」(同社)で、海洋エネルギー資源開発や海洋環境保全などの調査・探査ニーズにも対応したい考え。各種通信設備や海水淡水化装置、大容量燃料タンクなども備え、災害時の支援基地としての活用や物資運搬も可能だ。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

0 コメント :

コメントを投稿