2015/08/05

【現場の逸品】会社ユニホームも空調服に変わる! 大和ハウスが送風ベスト

大和ハウス工業は、安全帯などの製造・販売を手掛けるプロップ(本社・東京都新宿区、内田光也社長)と共同で、送風機能を備えたベスト「D-wind」を開発した=写真。送風機の風をパイプを通じて首筋や背中などに送る仕組みで、体温を効率よく下げて熱中症を予防する。ベスト型にして重ね着できるようにし、企業のユニホームがあり空調服を着ることができないという課題を克服している。送風機やバッテリーを小型化し、作業を妨げないだけでなく、コストも空調服に比べ半額の1万1900円に抑えた。

 風は、パイプに複数開けた穴から首筋や背中などに届けられる。熱中症を防ぐには身体の中心部の深部体温を下げることが重要で、太い血管が通る首筋などを冷やすことで、効果も期待できる。操作もワンタッチ式と容易だ。
 大和ハウス工業の鵜野靖裕理事技術本部安全管理部長は「自社のユニホームを着ながら空調服を着たいというニーズは高い。バッテリーやパイプを軽量化し、空調服の重さという課題も解消した」と説明する。現状は協力会社に販売しているが、来年にかけてグループ会社や一般への販売も検討している。
建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら

0 コメント :

コメントを投稿